人材・航空・薬局・広告……。さまざまな業界のさまざまな「コロナショック」

調剤薬局勤務の薬剤師実は感染リスクがかなり高い!?

●薬局 佐々木省吾さん(仮名・30歳) 「一般的にはあまり知られていませんが、薬局の感染リスクはかなり高いと思います。実際に近くの薬局で新型コロナ患者が来ていたことが数日後に発覚したのですが、休業や消毒作業は義務ではないし、公にする必要もない。何事もなかったように営業し続けています。    なぜかと言うと、病院でPCR検査を受けた人が薬局に回されても、担当医師からは「コロナの疑いのある患者さんが、そちらに行くかもしれない」と連絡がくるだけなんです。処方箋を見るまでどの患者かわからないし、他の人と待合室も一緒なので、いつクラスター化してもおかしくないです。日によっては一人で数十人の患者さんに対応するし、給料はそのままなのにリスクばかり増えてます」
「新型コロナの直撃度」証言集

患者数は最大でピーク時の7割減。とはいえオンライン診療が増えて発送作業が負担に

企業の広告費削減に加え、営業環境の変化で成績が下がる

●広告 長渕 修さん(仮名・38歳)ウェブ広告の営業マン 「ネット系の広告の電話営業をしていたのですが、コロナにより在宅勤務になり、業績が落ちて解雇されてしまいました。自宅のパソコンから会社のパソコンにアクセスして電話のソフトを使用するのでイレギュラーなことが多く、自分のパソコンからはできない業務もあって正直戸惑いました。  今は広告を出してくれる企業も少ないし、他の会社もテレワークになっているので、電話をかけたところで会社に誰もいないんです。長く勤めていたので他の人以上に業務を任されていたのですが、月給は15万円ほど。派遣社員という弱い立場の自分が最初にクビを切られました。派遣会社からの補償はありませんが、次の仕事も電話営業でいこうと思っています」
「新型コロナの直撃度」証言集

自宅から営業電話をかけていた長渕さん。電話をかけても誰も出ず仕事にならなかった

<取材・文/週刊SPA!編集部>
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