三浦春馬さんの訃報に思う。「休む」技術や環境整備、「言葉」の大切さ
遠い未来を見る心の余裕やスペースが生まれることが大事
心の病に悩み苦しんでいる相手に対して、周囲が「正しさ」を盾にして「責任」 を押し付けていくと、究極的には「生きていること」がすべての原因だと追い詰めてしまうことがあります。
「生きている」からこうなってしまったのだ、と。そうしたことは、SNSやネット世界の中での相手を中傷し批判する言葉の濁流がそういう状況を少しずつ作り上げて、追い込んでいきます。
そうした考えに閉じ込められてしまうと逃げ場がありません。考えが煮詰まっていくと、自己否定や絶望から自死へと至る悲劇も起きてしまいます。
因果論で現在の状況を理屈で考え詰めていくと、そうした最悪の事態に陥ることがあります。だからこそ、そうしたときにふっと未来へと視点が向き、それも近い未来ではなく、遠い未来を見る心の余裕やスペースが生まれることが大事なことです。周囲もそうしたことに心を配る必要があります。
そうした視点の切り替わりが起きるためには、まず悩み苦しむ相手から「自己否定」「自己責任」といった重荷を、一度取り外すことが大事なことです。周囲の者たちが協力して、自然治癒力という心の復元力がうまく働く土台を準備することこそが大事なのです。
本当に「休む」ことさえできれば、自然治癒力が適切に発動する
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