コロナ禍を機に、クソくだらない仕事を背負わされて「死んでいるように生きる」状態から抜け出そう

コロナ禍をきっかけに、幸せになれるかどうかはアナタ次第

稲に穂がつき、花を咲かせた

YさんとK夫妻が田んぼで草取りをしたその数日後、稲に穂がつき花を咲かせた(白い毛のようなものが米の花)。秋には美味しいお米になる

 経済アナリストの森永卓郎氏はこう述べている。 「新しい時代における理想的な社会のあり方とは、グローバル資本主義の基本理念である大規模・集中を捨て、『小規模・分散』に転換すること」 「(田舎は)東京と比べれば、自然も豊かで、人の密集もはるかに少ない。近隣の農家が作った農産物を直接買うこともできます。私自身、畑を借りて、野菜作りもしています。年収200万円時代でも豊かに暮らすのにふさわしい『理想郷』なのです」 「『自給自足』を実践するとともに、スタートアップ(起業)や、近隣の企業で働くなどして生活資金を稼いでいます。思い切って新天地に飛び込むのも1つの選択肢ではないでしょうか」  仕事でテレワーク可能な範囲が増え、都会のオフィスの15%が空室になると報じられる。都市化や一極集中は「合理的で効率的」と謳われてきた逸話が、実は砂上の楼閣だったことがコロナ禍でやっと証明された。転勤という理不尽な文化も、意味をなさなくなる。これは人々が地域に根づくことを妨げていた弊害だ。  こうして世の中は変わっていく。とはいえ、アナタに押しつけられるブルシット・ジョブがコロナ禍でなくなるかは、果たして疑わしい。他力本願では変わらない。アナタ自身が今のシステムから降りて、次の時代をクリエイトする一歩を踏み出せば、アナタ自身を幸せに導き、世の中を変える一筋の光になるはずだ。  さぁ、アナタ自身の作戦会議を開くときが来ている。 【たまTSUKI物語 第27回】 文/髙坂勝
30歳で脱サラ。国内国外をさすらったのち、池袋の片隅で1人営むOrganic Bar「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(通称:たまTSUKI) を週4営業、世間からは「退職者量産Bar」と呼ばれる。休みの日には千葉県匝瑳市で NPO「SOSA PROJECT」を創設して米作りや移住斡旋など地域おこしに取り組む。Barはオリンピックを前に15年目に「卒」業。現在は匝瑳市から「ナリワイ」「半農半X」「脱会社・脱消費・脱東京」「脱・経済成長」をテーマに活動する。(株)Re代表、関東学院経済学部非常勤講師、著書に『次の時代を先に生きる』『減速して自由に生きる』(ともにちくま文庫)など。
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