「有事の金」だからこその金投資。ラインナップ豊富ゆえ好みの手法をチョイス可能
新型コロナの感染拡大で世界経済の悪化が確実視されるなか、コロナショックからいち早く抜け出し40年ぶりに史上最高値を更新した金。かねてから戦争や自然災害など「有事」に強いと謳われるが、今回、そんな金の投資法を探った。
金に投資するには、方法はさまざまだ。
金現物は、金地金(金の延べ棒)や金貨などのかたちで、地金商や貴金属店、デパートなどでも購入できる。
「緊急事態宣言で地金商が休業していた間は買えませんでしたが、金地金は1㎏なら金自体の価格で買えます。ただ、小さくなればなるほどバー・チャージ(手数料)がかかってしまう。これは小分けにしたときの手間賃のようなもの。ところが、日本マテリアルではバー・チャージなしで小口の金地金が買えます。どの業者で買っても、金地金は99.99%の品質が保証されているので安心です」(一般社団法人貴金属マーケット協会理事・池水雄一 氏)
純金積み立ては売買タイミングを考える必要はなく、月々1000円から始められ、後は放っておけばいいのでビキナー向きだろう。田中貴金属など3大地金商や住友金属鉱山などの産金業者、銀行やネット証券でも扱っている。また、毎月決めた日ではないときに金を買い増したいときは、スポット購入が可能な業者もある。
「コストがやや高いのが難点だが、相場の騰落を気にせずに済むのは、初心者にはいいかもしれません」(池水氏)
今や金投資の“メインストリーム”とも言えるのが、金ETFだ。
「純金積み立てもいいが、少額資金で小口から始められる金ETFを、自分で積み立てる手もあります。ボーナス月にはスポットで多めに買うのもいいでしょう。金ETFには金現物の裏付けのあるものと、ないものがあり、双方とも金価格に連動するよう設計されているが、裏付けがない場合、この仕組みが破綻したら思わぬ損失を被るリスクがある。国内で買える金ETFで、現物の裏付けがあるSPDR(スパイダー)ゴールド・シェア、金の果実がお薦めです」(マーケットストラテジー・インスティチュート代表・亀井幸一郎氏)
金投資はラインナップ豊富好みの手法をチョイス可能
小口から始められる金ETFはもはやメインストリーム
1
2
ハッシュタグ