決算書がわかれば[アフターコロナの勝ち組銘柄]も見逃さない!? クイズ形式で財務3表が読み解ける「会計クイズ」が話題に

コメダ珈琲

photo by Haya_BS via Flickr (CC BY-SA 2.0)

 新型コロナで企業の利益構造は大きく変わった。逆境にも強い企業の決算書にはどんな特徴があるのか。決算書を読めばアフターコロナにも負けない株が見つかる!

楽しく財務3表が理解できる「#会計クイズ」が話題に

 コロナ禍で株価は暴落。株のバーゲンセールに乗り遅れまいとネット証券口座の開設数は急増した。2月中旬には2万4000円近くだった日経平均は3月には1万6000円台まで下がったが、現在2万2000円台に回復。  しかし、冷え込む実体経済と乖離した株価が今後どうなるのか楽観視はできない。またアフターコロナにおいては、企業のビジネスモデルが「新しい生活様式」に適応しているか見定める必要もあるだろう。  それには決算書の財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー)が手がかりとなる。初心者にはハードルが高そうだが、楽しく財務3表が理解できると会計クイズが話題だ。

決算書から[アフターコロナの勝ち組銘柄]を探せ!

アフターコロナの勝ち組銘柄 早速、上の会計クイズで、会社の経営成績表である損益計算書から各企業のビジネスモデルを考えてみたい。お馴染みのカフェチェーン店3社のなかから、コメダHDを選べるだろうか。発案者の「大手町のランダムウォーカー」氏は「謎解きに似た楽しさを感じてほしい」とアドバイスを送る。 「上場企業の一般的な飲食店の原価率は4~5割が標準的です。③はかなり優秀ですね。販管費は原価率との兼ね合いですが、4~6割程度で営業利益は数パーセント。それを踏まえると、①は販管費が小さすぎますし、③は販管費が大きすぎますよね。コーヒー1杯の値段は高い順に、ルノアール、コメダHD、ドトール。高級店のルノアールは店内の席と席の間隔は広く、くつろげる環境を提供しています。すると回転率は下がり、店舗管理費用や従業員の給料など販管費の割合は相対的に原価よりも高くなりやすい。仮に③をルノアールとすれば、コメダHDは①と②のどちらでしょうか。ヒントはコメダHDのフランチャイズ率は95%ということ。フランチャイズのビジネスモデルを考えれば正解に近づけます」  さて、あなたは正解にどこまで近づけただろうか? 大手町のランダムウォーカー氏からのヒントは「販売先の違い」だという。よく考えて、次の回答編を見てほしい。
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「コメダHD」はいったい1~3の内どれ?
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