厳重な医療体制に自分自身は守られながら反科学的発言でパンデミック対策を妨害し続ける大統領とウイルスに屈しつつある米国の失敗

明るい兆し

 6/20頃から、BBCとCNNでは別個に「証拠はないが、COVID-19による致死率が明らかに低下している。」という医療関係者や保健当局の責任者による証言が相次いでいます。BBCでは6/26に、英国、合衆国、イタリアではCOVID-19の致死率が1/4に下がっているという特集を組みました。  ただし、何故致死率が下がったのかはまだ証拠がなく、ウィルスの進化による弱毒化なのか、治療法の発達のためなのか、医療の混乱がおさまったからなのか、合意を得られる証拠はまだこれから検討する段階だということです。  ファウチ博士の証言に拠れば来年には(公式にワープ・スピードで開発している*)ワクチンが完成する可能性があり、COVID-19のパンデミックとの闘いには、二年はかかるが、三年目は勝利の兆しがあるようです。 〈* Fact Sheet: Explaining Operation Warp Speed 2020/06/16 HHS.gov〉  勝利を目指して、現実=数字を直視しながら、正攻法でパンデミックとの持久戦を戦い抜けば、我々人類は、2022年には凱歌を揚げることができそうです。  今回は世界のパンデミックをとくに欧州と合衆国について数字で見てきました。次回は日本です。 ◆コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」新型コロナ感染症シリーズ14 <文/牧田寛>
Twitter ID:@BB45_Colorado まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中
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