圧倒的な安価でスタートできるボロ家への投資だが、果たしてすぐにマネできるものなのか。
「こういったタダ同然の物件をいきなり手に入れるのは難しいかと思います。不動産会社さんも売ったあとにクレームを入れられるのを一番嫌がるので、自分のように実績のあるところに相談を持ってくるわけです。なので、これから始めたい方はまず多少の費用がかかってもあまり手間のかからない物件からスタートするのがおすすめです。ある程度慣れてきたら、次のステップとして市場に流通していたり、空き家バンクで手に入ったりするボロ家を自分の行動範囲内で探してみてください。空き家は全国的に問題になっているので、こういった手法のチャンスは日本中にあるはずです」
コロナショックに地方で増え続ける老朽化した空き家の増加。深刻な社会問題も実は視点を変えれば、投資のチャンスになるのだ。
DIYも積極的に行う遠藤氏。「DIYマニアになってしまっては本末転倒ですが、やれることは自分でやることで利回りを大きく向上できます」
【不動産投資家・遠藤 健氏】
’84年、新潟県生まれ。大学を卒業後、児童養護施設などに勤務。’13年に戸建てを購入したのち、所有物件を順調に増やし、現在は専業大家として活躍する
<取材・文/週刊SPA!編集部>