ガチ婚勢が集まる結婚相談所で「モテ」よりも重要なものとは?<アラサー独女の婚活・恋活市場調査9>
結婚相談所……それは婚活に勤しむ者たちの「最終手段」と言える場所である。他のどの出会いの場と比べても、より「結婚にフルコミット」することになる結婚相談所。マッチングアプリ、街コン、合コンなどこなしにこなして、それでもお目当ての人が見つからない、すぐに結婚できる人を見つけたい……そんな結婚願望の鬼たちが集まる場、それが結婚相談所である。
古臭い考え方やシステムのイメージがある結婚相談所だが、ここ数年で様々な相談所が増えてきている。昔あったような窓口はないもの、入会金が安いもの……多様化する結婚相談所の今について考えてみよう。
生涯未婚率が上がってきている今の日本では、結婚相談所のビジネスターゲットは増加しつつある。結婚相談所といえば、窓口に出向いてお見合いをセッティングしてもらうシステムで、高い入会金がかかる、というイメージがある。しかし、マッチングアプリに始まる「出会いのカジュアル化」という今の時代性に合わせて、結婚相談所も大きくそのあり方を変えつつある。
今や大手結婚相談所は、どこもマッチングアプリのように自宅でアプリやWEBサービスを使ってお相手を探したり、メッセージのやり取りができるようになっている。旧式の結婚相談所では仲人となるコンシェルジュが間に入り、あまりユーザー同士が直接やり取りすることなくお見合いをするというシステムだったが、毎回窓口に出向く煩わしさや、コンシェルジュとばかりやり取りしていて実際の異性と交流する機会が少なく、経験値が上がっていかないというデメリットはクリアしつつある。
マッチングアプリと比べると一気にかかる入会金の高額さはあるものの、両者のあり方自体は近づきつつある。違うのはマッチングアプリよりもより結婚という目標に近い相手を探しやすいことと、サービスによっては間にコンシェルジュが入ることくらいで、今の結婚相談所は「婚活特化型マッチングアプリ」と言っても過言ではない。
ほぼマッチングアプリ、じゃあわざわざ高い金額を払って、結婚相談所に行くメリットは何だろう。
やはりいちばんは「冷やかしを引きづらい」というところだろう。マッチングアプリと比べて高い金額を支払うのは、お相手となる異性も一緒なわけで、やはりこの金額というハードルのおかげで冷やかしをふるいにかけ、本気の婚活層だけが入会しているというのは、結婚相談所ならではのメリットだろう。
男女共に高額な入会金を捻出できるという点では、経済的に自立している人を見つけやすいというのもいい。
では結婚相談所にいるガチ婚層とは一体どんな人たちなのだろう。昔は自然な出会いがない人なら「結婚相談所」しか婚活をする手段がなかったが、今はそうではない。
多くの人々は手軽なところから婚活をし始める。まずはリアルな出会いを、と街コンや合コンに行って、もっと自分に合った人を、とマッチングアプリに課金し、それでもダメだった人……そんな人々が結婚相談所に集まっていると言える。
昔のように恋愛の経験値が少ない人が集まっているとも限らず、ちゃんと場数を踏んできた人も相談所に行っているのだ。しかし、そんなふうに紆余曲折して相談所に辿り着く人々は、その頃にはもうそれなりの年齢になっている。そんなことから、ボリューム層の年代が少々高めなのも、マッチングアプリとは異なる点だろう。しかしそういう年代だからこそ、将来設計がはっきりしていて、結婚までの到達が早いのである。
「婚活特化型マッチングアプリ」化する結婚相談所
ほぼマッチングアプリな結婚相談所、ならではのメリットとは
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