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こんにちは。微表情研究家の清水建二です。新型コロナウィルスの影響でほとんどの方がマスクを着用されている今日。マスクを着けている相手の表情が見えず、コミュニケーションに不安を覚えることはないでしょうか。そこで今回は、マスクの上からでもわかる表情観察のポイントを紹介したいと思います。
マスクを着けているということは、当たり前ですが、鼻から上に現れる表情しか頼りに出来ないということです。こうした部分的な情報から、どのように表情を読めばよいのでしょうか。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように目から表情を読めばよいのでしょうか。次のクイズAにチャレンジして頂きたいと思います。それぞれどんな感情の現れでしょうか?
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クイズA】
「目」だけで相手の感情を推測することができる?
「う~む」とうなってしまうほど、難しいですよね。「目は口ほどに物を言う」ということわざは、表情分析の観点から言いますと分析は不可能ではないため、間違ってはいません。しかし、目周辺や目の動きのみから感情を推測することは難しいでしょう。そこで私オススメの方法は、「眉から表情を読む」ということです。それでは、次はクイズBです。クイズBの画像はクイズAの画像の目より上部分が写されています。それぞれどんな感情の現れでしょうか?
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クイズB】
今度は「目」ではなく「眉」に注目してみると……?
いかがでしょうか。クイズAよりも推測しやすくなったと思います。①~④を順にみていきましょう。眉の動きのみでわかる表情は、怒り、熟考、悲しみ、恐怖、驚き、興味・関心の6種です。この中のどれか?
①は、眉が
逆ハノ字になっています。眉が中央に引き寄せられると眉間に縦じわ、あるいは45度のしわが出来、眉が逆ハノ字になります。これは、
怒りもしくは熟考です。どちらかは文脈次第ですが、怒りっぽい方の場合を除いて、日常生活でよく遭遇するのは熟考でしょう。逆ハノ字の眉は「
考えたい」という思いの現れです。