新型コロナで韓国政府のチャーター便で日本人が帰国。「困ったときはお互い様」

日韓共同でのチャーター便も

 韓国のチャーター便による、アフリカ地域からの日本人の帰国については、日本の外務省も公式に発表しているし、読売新聞も記事にしている。ただ多くの国民の目と耳に、そのニュースがあまり届いていない。  3月31日にマダカスカルから出発した韓国政府のチャーター機にはこの飛行機には、韓国人26名のほか日本人が7名搭乗しており、その他にもアメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリア、ノルウェーの国籍者を合わせ97名が搭乗した。  4月3日フィリピンからの便には12人、冒頭のケニアの便には50人の日本人が搭乗している。また日韓共同で航空機をチャーターし、56名の日本人をカメルーンから帰国させた事例もある。  このような韓国政府の対応について報じたメディアのSNSには、「ありがとう!韓国の気持ちが伝わった」、「親切にして頂いて感謝します。韓国との新たな関係を築くことを切に願っています」等の日本からのコメントも多数寄せられている。

「我々も多くの国を助けているが、他国の助けも沢山もらっている」

 日本政府のチャーター機に韓国人が搭乗する話もある。  韓国の聯合ニュースによれば、14日の韓国外交部は、インドのベンガルロードにいるトヨタ自動車工場労働者の帰国のため日本政府がチャーターした飛行機に、韓国人2名が同乗すると明かした。この韓国人2名は、日本を経て韓国に帰国する。  このことに対し、韓国の外交部のスポークスマンは、「我々も多くの国を助けているが、他国の助けも沢山もらっている」と話している。  本稿の締めとして、最後にもう一度。 「困った時はお互い様」  とくに皮肉を込めて言った訳ではない。 <文/安達夕>
Twitter:@yuu_adachi
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