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新型コロナウイルス感染症の蔓延と感染拡大の報がメディアから洪水のように流れ出てくると、否が応でも暗澹たる気分になる。
増して緊急事態宣言が発令されたエリアでは外出自粛の強い要請もあり、日々ストレスを溜め込む生活を余儀なくされ、ともすれば心も荒みがちになる。
筆者の所感ではあるが、SNSでもポジティブな発信よりも、ネガティブな発信のほうが多くみられるようになったし、政府であれ個人であれ、誰かや何かを批判し非難する声無き声が溢れかえっている。物事に対する批判的な見地や、真っ当な指摘も必要なのは重々承知しているが、こんな時だからこそ「優しいニュース」の需要もあるのではなかろうか。
韓国メディア「
インサイト」によれば、日本のTwitterで紹介された話として、「ケニアに滞在する日本人の友達」の話が紹介されたという。ケニアは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、既に飛行機の国際線の運航はすべて止めている状況。
日本への帰国の途が閉ざされたその日本人の友達や、他の日本人たちは、韓国が韓国人の帰国のためにケニアに送ったチャーター機に乗って帰ってきたという話だ。
「隣の国だから」とチャーター機に乗せてくれた韓国に友人はとても感謝していると話は結ばれた。
新型コロナウイルス感染症に対する各国の対応は様々であり、ウイルスに対抗するための、日本政府のアプローチと韓国政府のアプローチは全く違うが、本稿においてどちらがより効果的か、どちらがより正しいのかを論じるつもりは無い。
ただ先行きの見えない不安が社会全体を包み込むなか、「困った時はお互い様」という相互扶助の精神について、今一度噛みしめる意味はあると思う。