ビリー・アイリッシュもまた、ロサンゼルス・タイムズのインタビューの中でこのようなことを言っている。
「2020年が心配、愚かなトランプはおそらく再選されるだろう。でも恐ろしい人が好きな人もいるから。変だけど」と批判。グレタ・トゥーンベリが「リッチな人」の責任を問うように、トランプという為政者に対して批判をしているわけだ。グラミー賞は大事だけど、自分が世界の終わりについて心配する必要がなくなったらね、という趣旨の発言もしている。非営利団体のグローバル・シチズンとのパートナーシップも結び、気候変動問題にも関心を持つ。
「オール・ザ・グッド・ガールズ・ゴー・トゥ・ヘル」のPVや歌詞が気候変動問題に対しての彼女の危機感を表明しているものとも言われる。
そして、ビリー・アイリッシュはグレタ・トゥーンベリへのシンパシーを表明している。2019年9月にあげられた「Our House is on Fire(私たちの家が燃えている)」という動画などを見るとわかるだろう。気候変動ストライキへの参加を呼びかけたのだ。
この2人の感性や思考のシンクロぶりは、世界の人びとにとって何がテーマとなっているのかを端的に浮かび上がらせているのではないだろうか。