実は、同じネット出会いでも、マッチングアプリでの出会いよりも、SNSを通じて出会った人たちの方が、長い関係を生みやすい。
マッチングアプリでは、知らない人と1対1でのやり取りになるため、結局のところ相手がどういう人間か、信用しづらいというデメリットがある。メッセージで自分たちの人間性についてはやり取りすることにはなるが、結局、知り合いゼロのクローズドな関係性の中では、”自分に都合のいい話をしているだけかも”と思ってしまい、信用に足らないということもしばしばある。
また、マッチングアプリはたいてい男性が課金することが多いため、あまりだらだらとやり取りがなされず、知り合って即リアルでも遊びに行くことになるようなパターンも多い。しかしSNSなら、実際に会うまでを長い目で吟味することができるため”思った感じと違う”というようなミスマッチも起こりにくいのである。
比べてSNSでは、自分だけが相手の投稿を見ているわけではないため、その人の思想がにじみ出た発言でも、個人に対して忖度しているようには聞こえないため、信憑性が高いように感じるのだ。加えて趣味アカウントや仕事アカウントでの出会いなら、共通のフォロワーが数名できてくるような可能性も高い。同じネット出会いでも、マッチングアプリよりもオープンに付き合うことができるということから、いざリアルで知り合った時に仲良くなりやすいのだ。
Instagramでは年代や住んでいる地域が近い人と、Twitterでは趣味や思想の近い人と出会える可能性が高い。仕事関係ならFacebookでも知り合いが増える可能性があるが、Facebookはリアルの知り合いでない人と友達になる文化があまりないため、SNSでの出会いを望むならInstagramかTwitterがおすすめだ。その他、カルチャーが好きならTumblr、アニメや漫画が好きならpixivなど、趣味ごとのSNSもあるが、そこにいるユーザーたちも、結局はInstagramかTwitterもやっている可能性が高い。
最初のうちはフォロワーが増えない、などと悩むこともあるかもしれないが、めげずに自分と似ていそうな人をフォローしていこう。異性ばかりフォローしているといかがわしいアカウントだと思われる可能性もあるので、まずは同性のネット友達を作るところから入ると、異性からの信頼も得やすい。
今や、一つのパラレルワールドとして,リアルと同じくらい多様なコミュニケーションがされるネット。リアルでは出会えないような人との出会いも多いはずだ。ネットが充実することで、投稿するための写真を撮ろうと思ったり、ニュースをしっかりチェックするようになったりなど、リアルも充実する副産物もある。外見より、内面を理解してくれる異性を見つけたいならおすすめだ。
<文/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。