一方、未知のウイルスへの恐怖から人々の心が荒むなか、風俗店で働く嬢たちも動揺している。
「コロナに感染するのが心配で、女のコたちの接客モチベーションが下がっていますね。コロナが落ち着くまで出勤を控えると言っている女のコもいます」(大阪・梅田のホテヘル)
また、感染への不安ではなく、収入面も日銭商売である彼女たちの懐を圧迫している。
「お客さんも少ないから、どこか働ける昼間の仕事を探しています」(東京・吉原のソープランド嬢、ユキコさん)
もともと性感染症のリスクに裸でさらされている彼女たちではあるが、よく効く薬もあり、治療法も確立している。むしろ治療法が確立されていないコロナを不安がるのは当然だろう。
また、安倍晋三首相が全国の小中学校に要請した休校措置も、嬢の出勤に大きく影響している。
「
小さなお子さんを抱えている女のコが、出勤できないことが多くなりました。この業界には
シングルマザーが多いですから、学校が休みになるともろに影響が出ますね」(大阪・梅田のデリヘル)
そんな苦境の嬢たちを思ってか、来店客の間に新しいルールが自然発生するケースもある。
「自発的にマスクを着けたり、消毒液を持参して来店するお客さまが急増しています。中には、これからソープ遊びをするというのに、自宅で入浴を済ませてくる方も多数いらっしゃいますよ。コロナ以前から直前にイソジン、手洗い、歯磨きは絶対でしたが、お客さまの希望でゴム使用も増えました」(茨城・水戸のソープランド「ラブハーレム」)
東京鶯谷の「鶯谷デリヘル倶楽部」では、「お客さまの要望でキャストとともにマスクをしたままプレイした」との事例もあるというから驚きだ。
こうした状況を打破するべく、多くの風俗店では大幅な割引イベントを打っている他、店側も衛生管理意識が向上している。ただ、そこも「物不足」が障害になる。
「プレイ道具は、ていねいにウエットティッシュで拭き掃除をしていますが、今はどこの店に行っても品切れ状態。抱えている手持ち在庫がなくなったら困る」(千葉・市原のデリヘル)
などと、マジメな業者ほど昨今の衛生用品不足に苦慮しているのだ。
「ソープランドには世間で不足しているアルコール除菌グッズやイソジン、ウエットティッシュなどは大量に在庫があります。働く女のコも日頃から感染症の防止に力を入れるように教育されているので安全です。カラダも心もスッキリしに来てください!」(東京・吉原・ソープランド「銀馬車」、戸田ゆりあ嬢)