新型コロナの自粛ムードの中、批判集まるパチンコ店。消毒などの対応や自主休業を決めた店も

自粛ムードの中、「娯楽」の存在意義

 不特定多数の人が集まる場所は他にもある。しかし多くの場合、営業を止めてはいない。来店客が減るのは仕様が無いが、しかし自らが扉を閉じてしまったら、二度と開けることが出来なくなるかも知れない恐怖がある。パチンコ店に限ったことではなく、批判を多く受けるお店や場所が営業し続けるのもまた正義なのだ。更なる自粛ムードの蔓延は、深刻な経済的なダメージを生む。  パチンコ業界のコンサル業を営む某氏と会った。 「つくづくパチンコのような娯楽産業は、まず平和で安穏な人々の暮らしがあってこそ成り立つんだと思いますよ。でも東日本大震災後の自粛ムードのなか、バッシングを受けながらも多くのパチンコ店は営業を続けた。あれはただ商売のためだけじゃないんですよ。パチンコじゃなくても、映画でもカラオケでもゲームセンターでも、そこに娯楽があるという生活環境を作ることに意味があったんですよ」  不要不急な場所に人々が足を運んでこそ、社会は平穏で安定しているのだろう。 <取材・文/安達夕>
Twitter:@yuu_adachi
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