感染の拡大に伴って、
新型コロナウイルスに関連したヘイトクライムは各国で増加している。
イギリスでは『ザ・ガーディアン』がアジア系コミュニティへの偏見についてのコメントを紹介している。(参照:
ザ・ガーディアン)
「人々は(新型コロナウイルスの)
背後に人種そのものをひっくるめて見ているようです。それによって中国人や、そう見えるような人々への
隠れた偏見が露わになっています。この時代、このご時世にそんなことが起きるのはショッキングです」
リベラルな地域性で知られるアメリカ・カリフォルニア州でも同様の問題が発生している。(参照:
ロイター)
“ロサンゼルスのカーソン地区では、
偽のWHOの印が押されたビラが、コロナウイルスが拡大したためアジア系アメリカ人とのビジネスを避けるよう勧告している。また、生徒たちにコロナウイルスをもったアジア系アメリカ人だと言われた
ロサンゼルスの中学生が、暴行を受けて病院に搬送された”
日々変化するウイルスとは違って、
偏見やデマは個々人の意識によって防ぐことができる。今後はウイルスの脅威だけでなく、ヘイトクライムによる人的被害が拡大しないようにも、より各国の対応が求められるだろう。
<取材・文/林 泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン