対策として有効なドライブレコーダーだが、保有している人は約4割で、設置していないドライバーが過半数に上った。
ドライブレコーダー購入時に重視する機能については「録画した場所や時間の記録を残す(GPS機能)」が57.3%で最も多く、「前方と後方の同時録画」、「暗い場所でもハッキリ録れる高感度撮影」と続いた。
あおり運転の被害として「車間距離を詰める」が85.4%と最も割合が高いため、「前方後方の同時録画」機能を求める人が多いのだろう。
また、運転に自信のある人ほど、あおり運転に繋がるような行動をとる傾向があることが見えてきた。
まず、女性に比べて男性の方が「運転に自信がある」と回答した割合が高い。さらに、運転に自信がある人ほどイライラしてしまう頻度が高く、イライラしやすい人ほどあおり運転をしやすいことがわかった。
では、どのような場面でイライラしてしまうのか。 約6割が「渋滞にはまった」と回答し、次いで「時間に遅れそうだった」、「周囲の車のスピードが遅かった」と続いた。また、「周囲の車が突然車線変更した/割り込みされた」、「前の車が何度もブレーキを踏んだ」などの回答も見られた。
それでは、イライラしないためにはどうすればいいのだろうか。「音楽や映像を楽しむ/楽しみたくなる」、「飲み物や食べ物を食べた/食べたくなる」など、全体的に気分転換することで、イライラを軽減させる回答が多かった。
時間に余裕を持って行動し、お気に入りの音楽をかけたり、深呼吸してリラックスしたりするなど、極力イライラしないようにドライバー自身が意識する必要性があるのではないだろうか。
あおり運転をしていた可能性があるかどうかについての項目では「ある」、「たまにある」、「いわれてみればしてしまったかもしれない」の回答が約47%と半数近くを占めた。
男女で比較すると、いずれの年齢でも男性の方が割合が高く、特に
40代以上の男性は「あおり運転をしていた可能性がある」が6割超となっている。
<文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている。