仲間を巻き込めないリーダーができない5つの質問

返答するハードルを下げる

 もうひとつの方法は、5つの質問それぞれに対して返答のハードルを低める表現を盛り込む方法だ。「どんなことでも言ってもらった嬉しいのですが」やってみてどうでしたか、「いろいろあったように感じていますが」うまくいったことは何ですか、「応援したい思いで聞いていますが」うまくいかなかったことは何ですか、「既に実施していることもあると思いますが」どのように改善したいですか?、「役に立つのが上司や先輩の役目ですから遠慮なく言って欲しいのですが」サポートを得たいことは何ですか? という表現はその一例だ。  このように書くと、面倒だと思う人もいるかもしれない。しかし、慣れてくると、つなぎの言葉や、返答のハードルを低める表現を盛り込まないと、逆に表現しにくいという実感をもてるようになる方法だ。

つなぎの言葉で自然に質問を

 質問:5質問をスムーズに繰り出すことができない  5質問を繰り出してみましたが、唐突な感じがして、やりにくいのです。スムーズに繰り出していくために、何か工夫する点はあるでしょうか?  回答:つなぎの言葉を挟む  5質問は、前の話をふまえて、段階的に質問する構造になっています。その構造に照らして、前の話とのつなぎの言葉を挟んでいくと、スムーズに繰り出しやすくなります。 図表2<つなぎの言葉> 1.<よく努力されましたが、>やってみてどうでしたか? 2.<その中で、>うまくいったことは何ですか? 3.<一方、>うまくいかなかったことは何ですか? 4.<それを、>どのように改善したいですか? 5.<改善するために、>サポートを得たいことは何ですか?
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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