安定感がウリのインデックス型投信でも利回り5%以上を目指せる!? プロの戦略

インデックス型とアクティブ型 前回、自分年金で2000万円を目指す戦略を立てるにあたりどういった投資信託を買うべきなのか。そのタイミングによって選ぶべき選択肢を“投資信託のプロ”の助言で解説してもらった。  今回は、“攻めの姿勢”で大きなリターンを狙う場合、あるいはリスクを抑えて堅実に積み立てたい場合、どういった投資信託を買うべきなのか。“投資信託のプロ”が明かす「インデックス型」「アクティブ型」それぞれの見極め方を徹底解説していく。

インデックス型・個人投資家の戦略

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

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愚者小路氏のポートフォリオ内で中核をなすこの商品。基準価額、資産総額が堅調に上昇していることがわかる

「ポートフォリオを組むうえで重要視するのは、世界各国のGDPの比率をトレースすること。こうすることでポートフォリオ自体が“世界経済の縮図”となるので、世界経済の成長を取りこぼすことなくキャッチアップできます。もちろん、各国の指標との連動を目指すインデックス型ならではの戦略です」  そう語るのはインデックス型投信への投資を十数年にわたり続け、その運用状況や評価を綴ったブログが人気を博す愚者小路氏。「世界のどこで、いつ、どんな株の価値が上がるか」を読むのは至難の業だが、世界各国に分散投資を行うことによって、どこで成長が起きてもリターンを享受できるわけだ。具体的な銘柄を選ぶ際はやはり「コストの低さ」がポイントだという。

GDP比率をトレースし、“世界経済の成長”を享受

「実は上記の考え方に基づいたGDP比率をトレースした“国際分配型投信”も販売されているのですが、信託報酬が0.6%とやや割高。単にこの投信を買うのではなく、コストにこだわって自前で同様の比率でポートフォリオを組んだところ、信託報酬を0.17%まで抑えられました。〝ほったらかし〟が基本の積み立て投信において、コストにこだわることは自分でできる数少ない努力ではないでしょうか」
愚者小路氏のポートフォリオ

愚者小路氏のポートフォリオ

 このポートフォリオでの期待リターンは年7%。銘柄選びに加え、戦略的なリスクの分散こそ鍵を握るのだ。
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