1 投信に積み立てるのは“余裕資金”だけ
資産を増やしたいがために生活費や預貯金を切り崩してまで投資信託に回すのはNGだ。「長期投資してこそ大きな資産を生み出すのが投信。お金に困ってすぐ解約しては意味がありません。無理のない積立額であることはもちろん、当面の生活費や突然の病気やケガなど、緊急時の備えとなるお金は切り崩さず貯蓄しておくべきです」(竹内氏)
2 下落時こそ安く・多く買えるチャンス
景気の悪化などにより保有する投信の基準価額が下がることも。資産減となり気落ちしがちだが、下落時こそ安値を拾える好機だ。「特にインデックス型は指標との連動性が高いため、一時的に下落してもいずれ上昇するもの。下落時に買い増しておけば後の利益を大きくする可能性が高い」(竹内氏)
3 定期的にリバランスすることで安定性アップ
基準価額の増減によってポートフォリオのバランスが崩れ、リスク分散効果が薄れることもしばしば。「Aのみが突出した状況の場合、『B、C、Dを買い足す』『Aを一部売却しつつB、C、Dを買い足す』ことでバランスを取り戻す必要があります。後者は購入手数料のみならず解約手数料や信託財産留保額もかかるので、コストを抑えるために前者のほうがオススメ」(竹内氏)
4 年を重ねるごとにリスクは減らす
考え抜いたポートフォリオであっても年齢や環境によって構成を変えていく必要がある。「収入が安定している40代頃まではリスクの大きい株を多めに保有し、定年が近づくにつれリスクの小さい債券の割合を増やすのが基本。未婚>既婚子なし>既婚子あり、と環境によっても取れるリスクの量は変化します」(竹内氏)
【竹内弘樹氏】
投資信託・株初心者アドバイザー。ライフパートナーズ株式会社代表。『
やさしい投資信託のはじめ方』など資産運用サイトを多数運営。著書に『
マンガでまるっとわかる! 投資信託の教科書』(西東社)
【頼藤太希氏】
マネーコンサルタント。Money&You代表取締役社長。投資・経済関連書籍の執筆・監修を多く手がけマネーリテラシー向上に努める。著書に『
投資信託 勝ちたいならこの7本』(河出書房新社)など