今そこにある「ネット終活」。死後のデータをどうするか? 3大webサービスの事例から考える

ネット終活の必要性

 Google、Facebook、Twitter と、死後のアカウントの扱いについて見てきた。代表的な三者から、死後のアカウントの扱いについては削除と追悼の2つの方向性があることが分かる。  個人的な要望としては、故人が特に削除を望まない限り、アカウントは保持され、データは半永久的に公開されて欲しいと思う。人間の文明は、知識の伝達によって発達してきた。過去に学ぶ機会を失うことは、人類にとって大きな損失だと考えている。  しかし、自分の全ての情報や、特定の情報を消したいと願うのも分かる。自分の死後、自身についてのデータをどうしたいのか、生前から考えて設定しておく必要があるだろう。 <文/柳井政和>
やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。2019年12月に Nintendo Switch で、個人で開発した『Little Bit War(リトルビットウォー)』を出した。2021年2月には、SBクリエイティブから『JavaScript[完全]入門』、4月にはエムディエヌコーポレーションから『プロフェッショナルWebプログラミング JavaScript』が出版された。
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