バランス型に! 目当ての銘柄をパッケージで買う「指数連動型ETF」
ETFは個別株や投資信託と何が違う?……投資信託は指数に連動するインデックス型であれば、売買手数料や信託報酬は安く済むことがほとんどだ
一方、リスクを分散しながらもバラエティ豊かな投資をしたい人は、米国上場のETF(上場投資信託)に注目だ。投資信託と同様、主要な指数に連動する商品が揃うほか、全米ほぼすべての上場株式約4000銘柄に分散投資できる商品もある。また、高配当銘柄にしぼってパッケージし、四半期ごとに配当を受けられる銘柄や、ハイテクや金融など業種別に投資できるETFもある。
いわゆるGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)やマイクロソフトなど、米国の株式市場をけん引してきた大型ハイテク銘柄を中心に分散投資したいなら、新興企業向け市場であるナスダックの中から、非金融の代表的な100銘柄に絞ったナスダック100指数に連動するETFがある。4割以上がGAFAとマイクロソフトで構成されているので、これらのプラットフォーム企業にまとめて投資できる。
米国上場のETFは原則として投資信託のように金額指定の自動積み立てはできないため、手動で買い付けることになる。ただ、SBI証券では、金額を指定した自動買付に対応している。
米国株の主な「指数連動型ETF」
●銘柄名
ティッカー/運用会社/経費率
解説
●バンガード・S&P500 ETF
VOO/バンガード/0.03%
米国を代表する500銘柄で構成するS&P500指数に連動するETF。低コストが魅力
●バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
VTI/バンガード/0.03%
中小型株を含め、米国に上場するほぼすべての銘柄に投資できるETF。低コストも魅力
●バンガード・米国高配当株式ETF
VYM/バンガード/0.06%
予想配当利回りが市場平均以上の銘柄で構成されるETF。配当利回りは3%程度
●SPDRポートフォリオ S&P500配当株式ETF
SPYD/ステート・ストリート/0.07%
S&P500高配当指数に連動。構成銘柄は不動産が多い。配当利回りは4%程度
●インベスコQQQ トラスト・シリーズ
QQQ/インベスコ/0.20%
ナスダック100指数に連動するETF。GAFA銘柄の構成比率が高い
<取材・文/森田悦子>