コツコツ積み立てるか、バランス良く投資するか。少資金、堅実派はアメリカ株とこう対峙せよ

NY市場

skeeze via Pixabay

 老後のために今から備えたいという人にとって、米国株は有力な選択肢。ここ数年は、大化けが狙える個別株を血眼になって探し回らなくても、指数を買って寝ているだけで大儲けできた市場が米国株なのだという。

コツコツ派に! 値動きに左右されにくい「積み立て投信」は初心者向き

値下がりしても儲かる積み立て投資の威力

値下がりしても儲かる積み立て投資の威力

 米国株に興味はあっても、「まとまった資金がない」という人や、「こんなに上がり続けているなら、もう天井では?」と心配な人は、積み立て投資が向いている。積み立て投資は毎月決まった額を買い続ける手法で、ネット証券なら月100円から始められる。しかも、投資家が恐れる「下落局面」を、味方につけられる投資法なのだ。日本つみたて投資協会代表理事の太田創氏はその魅力をこう解説する。 「平時に『下がったときに投資しよう』と考えていても、現実に下落の渦中にいると怖くて買えないもの。積み立て投資なら機械的に買い付けるので、安い局面で確実に仕込めて、回復時の利益も大きくできます」  ただし、途中で積み立てをやめてしまっては意味がない。下落局面で含み損が大きくなるのは想定内と覚悟し、10年20年と続けることが重要だ。

仕込み場の下落局面も着実に投資を続けられる

 積み立て投資には、金額を指定して毎月自動で買い付できる投資信託が最適だ。NYダウをはじめ、500銘柄に分散投資できるS&P500などの指数に連動する商品から選べる。 「連動する指数が同じなら投資成果も同じなので、コストが安い商品を選びましょう」(太田氏) <初心者も安心! 主な米国株積み立て投資信託> ●ファンド名 運用会社/信託報酬/連動する指数 ●eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際/0.16%/S&P500 ●SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド SBIアセット/0.09%/S&P500 ●楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天/0.16%/FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) ●iFree NYダウインデックス 大和/0.24%/NYダウ ●たわらノーロードNYダウ アセマネOne/0.24%/NYダウ
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リスク分散をする堅実派にはこれ!
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