IPO銘柄からテンバガーを選び出すポイントは? 5人の専門家の注目点とは

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Graphs / PIXTA(ピクスタ)

未来の大企業が眠る? IPO銘柄の将来性に賭ける!

 IPOは「株式の新規公開」という意味。株式市場に上場して間もない銘柄のことを指す。まだ知名度がさほどない銘柄が多く、業績や事業に関する情報が不足しているのが難点だ。それだけに、上場前に人気だけが先行して、会社の内容以上に買われてしまうケースも。IPOだからといって安易に手を出してしまうのはリスキーだ。  一方で、将来的には大企業に成長する可能性を秘めているのがIPO銘柄の魅力。将来の大企業を先回りして買っておけば、その後の企業の成長や新しいビジネスへの期待などによって、テンバガーを達成する可能性は十分にある。とはいえ、成長性や注目材料を判断するのはなかなか難しい。「テンバガー」が期待できそうなIPO推奨銘柄を、過去に数々のテンバガーをヒットさせた実績を持つ「5賢人」に聞いてみた。教えてくれたのは、以下の方々だ。挙げる銘柄の注目点などを参考にするといいだろう。(※株価などのデータは’20年1月16日終値のもの) 【渡部清二氏】  複眼経済塾塾長。’90年に野村証券に入社し、営業や資産コンサル、日本株セールスなどに従事。’14年に独立、’16年に実践力重視の複眼経済塾を設立。個人・法人向けにコンサルを行う 【三井智映子氏】  フィスコマーケットレポーター。タレント活動のかたわら、’12年10月からフィスコリサーチレポーターとして活動を開始。’13年には書籍出版に合わせて「美人過ぎる金融アナリスト」として話題に 【天海源一郎氏】  株式ジャーナリスト・個人投資家。ラジオNIKKEIで東京証券取引所の兜倶楽部の記者、ディレクターを歴任後、’04年に独立。個人投資家が儲けるために情報を発信し続けている。連載、著書多数 【藤本誠之氏】  マーケットアナリスト。SBI証券など国内大手証券を経て、財産ネットの企業調査部長に就任。All About株式ガイドも務める。年間300社のトップインタビューを基にした銘柄分析に定評 【坂本慎太郎氏】  こころトレード研究所所長。証券会社でディーラー、かんぽ生命保険で株式、債券のファンドマネジャーなどを務めた後に独立し、こころトレード研究所を設立。個人投資家の間で大ブレイク中

テンバガー銘柄の特徴・注意点 サーバーワークスの場合

 まずはIPOからテンバガーを達成するためにはどんな注意点と、抑えるべきポイントがあるのか? サーバワークスのチャートをもとに解説しよう。
サーバーワークスのチャート

サーバーワークスのチャート

①上場直後は購入注意。注目度の高い銘柄は「初値天井」に気をつけろ!  クラウドという人気テーマの関連銘柄だったため、個人投資家の人気が集中。ほぼ、上場初日に高値をつける「初値天井」の状態に。人気テーマに絡むなど上場前から注目度が高いIPO銘柄については、相場が落ち着くまで手出しをしないほうが無難だ。 ②底打ちのタイミングを見極める……業績の拡大によって株価は底打ちから反発へ  上場直後の高値から半値程度まで下落し、目先の底打ち感が浮上。10月15日に発表した’20年2月期の中間決算で売上高、利益とも力強い成長が確認でき、株価も反発基調に。株価が大きく調整した後、注目度の高いテーマや材料を持っていたり、上場後も業績拡大の継続が確認された場合は買いチャンスだ。  ちなみに、ZOZOの株価は’07年12月の上場直後から順調に上昇し、6年弱でテンバガーを達成した銘柄だ。’18年にはなんと60倍高を示現した。IPO銘柄にはZOZOのように短期間でテンバガーを達成する可能性を秘めているものが多いかも?
ZOZOのチャート

ZOZOのチャート

 それでは、次から5賢人が推す将来性が期待できそうなIPO銘柄を見ていこう。
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5賢人が推す6つのIPO銘柄
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