テンバガーに期待を持てる銘柄「3つのポイント」とは?
それでは、「テンバガーを達成する銘柄」に必要な3つのポイントとは何なのか? マーケットアナリストや個人投資家に話を聞くと、以下のポイントが明らかになってきた。
Point1 夢を買う 企業が抱える将来の可能性=夢を買う!
株式市場には、まだ業績に貢献できてはいないが将来性のあるビジネスや商品、サービスなどを抱える銘柄が少なくない。そんな将来への「夢」を買うことに焦点を当て、テンバガー達成を狙え!
Point2 業績拡大 業績拡大で株価上昇=テンバガー狙いの王道
一時的な上下こそあれ、最終的に株価は業績に収束するのが株式投資の基本。テンバガー達成銘柄の大半が業績拡大によって株価が上昇している。投資の王道、業績拡大期待の銘柄を狙え!
Point3 IPO 企業の潜在能力を先回り買い!
IPO(株式の新規公開)銘柄は、いわば生まれたての子ども。将来的に大きく化ける潜在能力を持つ可能性がある。IPO銘柄に照準を合わせ、テンバガー達成が期待できる新興企業を先回り買いせよ!
テンバガー候補は「過去のデータ」を参考にして割り出すことができる!
渡部氏のデータ分析には欠かすことのできない『会社四季報』。データ化された分析を基に銘柄を決める
野村證券を経て、現在は個人・法人向けにコンサルタント活動を行っている渡部清二氏が塾長を務める複眼経済塾では、『会社四季報』のデータを活用して、過去のテンバガー銘柄の傾向を徹底的に調査している。その結果、過去にテンバガーを達成した銘柄群の共通点が見えてきたという。
例えば、過去のテンバガー銘柄の
「オーナー企業か一族経営」、「上場から10年未満での達成 」が8割、「営業利益20億円未満の企業」が約7割を占めていることなどが判明。渡部氏によると「これらの数字や比率は、数年遡ってもさほど大きな変化はない」という。つまり、これらの条件を基に銘柄を絞り込めば、かなりの確度でテンバガーが期待できる銘柄を割り出せるわけである。
ただし、「そこから最終的にどの銘柄を選ぶかは、経営者の人柄やビジネスモデルといった数字には表れない感覚的な判断も大事」(渡部氏)のようだ。
<四季報から見えたテンバガーの条件>
1 約8割がオーナー系・同族経営の企業
2 上場経過年数が3年未満の企業が約4割。10年未満なら8割
3 営業利益は20億円未満の企業が約7割
4 データで銘柄を絞り込み、残った中からピンときた株を選ぶ