決済のタイミングを見計らう際にも、RCIは機能するという。
「RCIのすべてが90超えの急落シグナルに従って売りで入った場合には、
短期RCIが反対のマイナス90に到達するタイミングが利確の目安。短期線に引っ張られて中期線も綺麗に下げるかたちであれば、
中期線がマイナス90に到達するまで引っ張ってもいい。ただし、日足ベースのトレードなら、中期線が上下反対に触れるまでに、最低でも2週間近い時間を要する。このRCIが綺麗に落ちず、うねっているような場合は
移動平均線(SMA)を利確の目安にするのも手です。私が見ているのは
50、100、150の3本のSMA。相場にはオーバーシュートがつきものですが、時間の経過とともに“平均値”に収束しがち。その法則に従い、SMAから乖離したローソクが50SMAに到達したらポジションの3分の1、100SMA到達でさらに3分の1、200SMA到達で残りを利確するという方法も有効です」
ただし、3本のRCIが天底いずれかに張り付くのは稀。「日足ベースでは1年に1度あるかないか」とか。強いトレンドが発生している場合には中・長期の2本のRCIだけが張り付き、短期線が上下にうねるケースが多い。
「そういうときは、短期の値幅取りのチャンス。
中・長期線が上に張り付いていたら、強い上昇トレンドにある証拠。短期線がうねりながらマイナス90まで落ちたら、押し目買いのチャンス。高確率で天井に張り付いた中・長期線に収束していくため値幅が取りやすい」
これが、三平式RCIトレードその2。順張りの手法だ。なお、その1、2ともに条件がある点には注意したい。それは「上位足には逆らわない」こと。4時間足のRCIが下げシグナルを発信していても、日足で上昇トレンドを示唆している場合には売りを手控えるべし。逆張り、順張りでも使えるRCIトレード、ぜひお試しを!
トレンド発生時は短期RCIで値幅取り!〈ユーロ/ドル〉1時間足
<トレンド発生時は短期RCIで値幅取り!>
1 トレンド発生時は中・長期線が“張り付く”
中・長期の2本のラインが天井に張り付いていたら上昇トレンド、底に張り付いていたら下降トレンド継続中のサイン。押し目買い・戻り売りを狙おう
2 乖離した短期線の戻り狙いで短期値幅取り
上に張り付く中・長期線に対して、短期線だけ下に乖離していたら値幅取りのチャンス。短期線がマイナス90に到達して反騰し始めたら押し目買い!
3 短期線が戻ってこないときは損切りを検討
短期線が上昇し続けるようなら利益を伸ばすべし。逆に上に伸び切らず、下げに転じるなら、中・長期線も下げる可能性があるため損切りを検討
移動平均線を使った“分割利確”が効果的
<移動平均線を使った“分割利確”が効果的>
50・100・150の3本の移動平均線を活用
三平氏は3 本の移動平均線(SMA)も使用。ローソクは平均値に収束する傾向にあるため、逆張りトレードの場合はSMAから乖離したローソクがSMAに戻ってきたら利確するのも手。50、100、150タッチで分割利確も効果的
【三平氏】
資産3億円
●主な投資手法
スウィングトレード/デイトレード/スキャルピング
●主な投資先
ドル/ユーロ/円/ポンド/カナダドル/南アフリカランドなど
●’19年の戦績
+2000万円
投資歴/14年
年数千万円の利益をコンスタントにあげるスウィングトレーダー。会社経営のかたわらFXに取り組む。RCIを主な武器としたトレードのエントリーと決済をリアルタイムに
ツイッターで発信中。精度の高さが話題となり、目下、三平氏が運営する有料の投資サロンや有料noteが人気に。なお、トレードはすべてスマホ1つで行っている