タイは自動車左側通行。でもレンタカーを借りるのがあまりオススメできない理由とは?

安全な運転手付きレンタカーはこう探せ

 運転手付きレンタカーを安全に借りる方法は、なんといっても日系の会社で手配することだ。もちろん100%とは言えないものの、日本人がどこに注目するかを把握しているので、なによりも安全運転することを強く指導していることが多い。筆者も先日、知人の旅行代理店で車を手配したが、逆にイライラするほど安全運転で、日本から来た人たちが危険を感じることなく観光できたのでよかった。  日系のレンタカー会社や旅行代理店が手配している車は、必ずしもその会社が所有する車とは限らない。タイではトヨタのハイエースなどを買い、運転手付きのレンタカーの下請けとして働く個人事業者のような運転手がたくさんいる。タイ系の会社だと指導しないと言うよりも、会社側が安全運転にまで気が回っていない。しかし、日系はしっかりと契約もしているし、指導もしていることが多いので、比較的安心なのだ。  もちろん、日系の契約・委託運転手でも性格によっては危険運転をすることもある。そういった場合は前の客がクレームを入れているはずなので、危ない運転手は淘汰される傾向にあるとは思う。だから、やはり日系は比較的安全なのだ。  車だけを借りたいなら、ある程度タイの交通事情がわかって自信がついてからにするべきだろう。ただ、車だけレンタルも気をつけたいことがいくつかある。たとえば、出発前の傷の点検だ。タイ系や欧米系はタイ人従業員がいい加減で適当にしか傷を見ておらず、返却時に揉めることもある。傷があることを出発前に指摘し、従業員も返事したにも関わらず書類を書き忘れ、返却時に違う従業員が担当して修理代を取られたという話もある。
ドンムアン空港のレンタカー窓口

ドンムアン空港のレンタカー窓口で筆者も返却時に傷で揉めたことがある

 とにかく、タイでレンタカーを借りるなら日系の会社から借りることをおすすめする。特に日本人担当者が常駐していたらベストだ。それ以外では自己責任と、自分の英語により交渉力に頼るほかないだろう。 <取材・文・撮影/高田胤臣>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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