先程の質問で「職場の人とSNSが繋がっている」と回答した人に対し、「本当は繋がりたくなかった人はいますか?」と質問をしたところ、38.7%が「いる」と回答した。4割近くの人が、繋がりたくもないのにSNSで職場の人と繋がっている。
なぜ繋がってしまったのか、という質問に対しては、
「共通の友人が多くなり、さすがに承認しないとまずい感じになりそうだったので」(30代・女性)
「上司とLINE交換をしている横から、先輩に『じゃ、ついでに私も』と交換させられた」(30代・女性)
「仕事のつながりで業務に支障が出ることも考えられるので仕方がなかった」(60代・男性)
などの理由があがった。
大きな問題は2つあり、SNSによってプライベートな時間でさえも仕事に侵されつつあることと、上司は前向きに繋がろうとしても後輩は必ずしも同じ気持ちを抱いている訳ではないということである。しかし、「仕事だから」「上司だから」、職場でのコミュニケーションに支障をきたすことをおそれがあり、申請を拒否するのはかなりの勇気がいるだろう。このように、SNSと職場の関係が共犯関係となることで、私たちの休日が奪われてしまうきっかけが生まれるのだ。
では、SNSの利用が仕事に関するものでなければいいのだろうか。「職場の人がSNSに投稿したプライベートを見たいと思いますか?」という質問をしたところ、多くの人が見たくないと回答した。(上司40.8%、同僚47.2%、部下46.2%)。逆に「見たい」と回答した割合はといずれも1割未満となった(上司4.5%、同僚9.0%、部下6.9%)。たとえプライベートの投稿だったとしても、職場の人の投稿は見たくないのだ。
またSNSに関連するトラブルとして、様々な自由回答が寄せられた。
「体育会系のノリで、SNSでみんなが繋がっていたり、お休みの日に何かとイベントをやろうとする人がいたので、面倒くさくて、SNSはやってないとか、家庭の事情で休みの日は無理とか、理由をつけて参加しなかった」(30代・女性)
「リフレッシュ休暇の時に休暇明けのアポの連絡が入って嫌な思いをした」(50代・男性)
これまであまり可視化されなかったSNSにおける職場関係との付き合い方だが、これを機に一度見直してみる必要があるだろう。
※参照:
エアトリ
<文/田中宏明>