休日の上司からの連絡、過半数が「嫌だ」と回答。SNSで職場の人とつながりたくなかったのに…

SNS エアトリは、11月12日、20~70代の働く男女722人を対象に「職場の人とのつながり方」に関する調査の結果を発表した。  “日本人は休むのが下手”と言われる。SNSの普及によって気軽に連絡が取り合えるようになり、職場の人と距離を置くことが難しくなったことがそれに拍車をかけているのではないだろうか。その実態を見ていこう。

8割「休みの日に職場の人から連絡きたことがある」

「休みの日に職場の人から連絡が来たことがありますか?」という質問をしたところ、最も多かったのは「仕事の連絡が来たことがある」(43.0%)、次いで「仕事・プライベート両方で連絡が来たことがある」(30.4%)となった。7割以上の人は休日に「仕事」の連絡を受けたことがあると分かった。 休みの日の連絡 では、休みの日に職場の人から連絡が来ることについてどう感じているのだろうか。上司からの仕事の連絡については「嫌だ」が57.6%だったのに加え、上司からのプライベートの連絡も51.0%が「嫌だ」と回答した。上司からの連絡は、仕事かプライベートに関わらず、過半数の人が「嫌だ」と思っているようだ。  一方、「嬉しい」の割合が最も高かったのは「同僚からプライベートの連絡」だったが、それでも14.6%に留まった。多くの人は職場の人とはビジネスライクな付き合いを望んでおり、プライベートではあまり関わりたくないと思っているようだ。  私自身、社会人1年目の時、休日に職場の人から連絡が来ることが頻繁にあった。連絡に答えないと、責任を問われるため、返信したり電話に出たりしないといけないと思っていた。そんな調子なので、何をしても気が休まらなかった。今回の調査では、多くの人も私と似た感情を抱いているのかな、と少し安心した。  一方で、「多くの人が嫌がっているのに、休日に連絡を取ること」を良しとしてしまう環境が作られてしまうことに疑問を覚える。ここにSNSが関わっているのではないか。

上司よりも後輩と繋がるSNS

「上司、同僚、部下とSNSで繋がっていますか?」という質問をしたところ、同僚については62.7%、部下については52.7%、上司とは40.9%の人が「繋がっている」と回答した。同僚とは最も繋がりやすく、また上司よりも部下の方がSNSにおいて繋がりやすいことがわかった。  立場が上の人とは繋がりたくなく、立場が同じ、もしくは下の人なら抵抗が薄いことが反映されているようだ。あるいは、単に下の世代ほど、SNSが普及しているから、というのも考えられる。いずれにせよ、職場の人とSNSで繋がることは、決して珍しいことではないようだ。しかし、実際のところそれをどう感じているのだろうか。
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4割は「本当は繋がりたくなかった人がいる」と回答
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