佐竹氏が携帯電話でどこかに電話をかけ始めた。警察に通報しているようだ。
「嫌がらせを受けているんです!」
取材に来た人間が公人の陣営関係者らの異常な対応を記録するのは嫌がらせなのか。
すぐに警察官たちが駆けつけた。最終的に、8人ほどいただろうか。こちらが事情を話し、「いくらでも説明はするが、これから報告会が終わって支援者が出てくる。その人達に話を聞きたいので、その邪魔はしないでほしい」と告げると、警察官たちは引き下がった。しかし佐竹氏が勤労福祉会館の職員に「建物内での取材をやめさせろ」と要求。館長から同じ旨を告げられた私たちは敷地の外に出て、帰っていく支援者たちを待った。
支援者たちが建物から出てくると、
佐竹氏や菅原氏の公設秘書・石黒輝彦氏らが中心となって、私たちと支援者の間に割り込んだり鈴木氏を手で抑えたり、体に触れる形で取材を妨害した。支援者に対して「取材を受けないで下さいね」などと命令までしている。こちらの声を遮る声を上げておきながら、直後に佐竹氏が私たちに「近所迷惑なので、大声を出さないでくださいね~」と言い放つ。
カルト宗教の取材現場でよく目にするのと全く同じ、コントのような光景だ。
「ただまっすぐ歩いてるだけですけど~」と笑いながら言い放つ陣営関係者
前出の素性不明の男が体をぶつけながら支援者と鈴木氏の間に割って入る。もはや肉弾戦だ。
「体にさわるな!」
そう叱りつけると、素性不明の男はこう答えた。
「
ただまっすぐ歩いてるだけですけど~」
顔に笑みは浮かべているが、やっていることはまるで因縁をふっかけてくるチンピラだ。
支援者の言論を統制する菅原一秀氏の公設秘書・石黒輝彦氏(左)
支援者が取材に答えようとしているにも関わらず、石黒氏が私たちの間に割って入る場面もあった。もはや取材妨害の域を超えている。
支援者に対する言論統制ではないか。
鈴木氏が支援者に話を聞こうとしているところを
別の男性スタッフに突き飛ばされたというので、私はそのスタッフの腕を掴んで、近くで待機していた警察官に引き渡した。男性が「突き飛ばしてきたのは向こう(鈴木氏)だ!」などとわめくので、「はいはい。言い分があるならお巡りさんに言って」と告げ、警察官に任せた。その男性スタッフは二度と邪魔しに出てこなくなった。
佐竹氏が警察を呼んでくれていて助かった。