推定300億円!? 故ジャニーさんの莫大な相続財産。遺言や節税対策なしだといくら払うことになる?

「You、納めるものはパッと払っちゃいなよ」!?

 ジャニーさんが生まれたのは、昭和6年の1931年。アメリカで生まれた日系2世だ。1952年には、アメリカ兵として朝鮮戦争に徴兵された。およそ1年の兵役後、日本のアメリカ大使館に勤務した。大使として勤めつつ、子どもたちを集め少年野球チームを作った。この少年野球チームこそ、ジャニーズ事務所が生まれるキッカケとなったのだった。  ある日少年野球チームのメンバーと偶然見た映画に感動をし、作る側に回りたいと考えたジャニーさん。1962年にジャニーズを作り、1965年に事務所として独立。常にクリエイティブに富んでおり、ダイヤの原石を見つける能力やプロデュース力が発揮され、帝王と言われるまで芸能界を上り詰めていった。  亡くなっておよそ2ヶ月後の2019年9月4日、東京ドームにてジャニーさんのお別れ会が行われた。午前中は「関係者の部」として、現役の所属タレントと元所属タレントたちジャニーさんの”子どもたち”が参列をし、最後の別れを偲んだ。  元少年隊の東山紀之さんがナレーションを務め、”子どもたち”とジャニーさんが写った写真が流された。次にジャニーさんに対する感謝の意を込めた映像が流され、最後にマッチこと近藤正彦さんが感謝の言葉を述べた。  ”子どもたち”から愛されていた、ジャニーさん。懐の深さについて、ジャニーさんの話をいくつも聞く。ジャニーズ事務所の相続について調べるほど、「You、納めるものはパッと払っちゃいなよ」と思っていたのだろうかとひしひしと感じる。 <取材協力/井口麻里子> 税理士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士 <取材・文/板垣聡旨>
ジャーナリスト。ミレニアル世代の社会問題に興味がある。ネットメディアを中心に、記事の寄稿・取材協力を行っている。
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