上場即爆上げも。仮想通貨市場で「ICO」に変わって注目される「IEO」とは?

ICOが衰退した理由

 仮想通貨で“億り人”となった個人投資家のポイン氏も、こう続ける。 「本格的にIEOに参加したのは今年1月、最大で15倍にも高騰したバイナンスのビットトレント(BTT)のトークンセール。以降、バイナンスのすべてのIEOに投資してます。今年上期だけで、28もの仮想通貨取引所がIEOを手掛けているけれど、僕がバイナンスで投資するのは、上位5つの大手取引所でIEOの半分を占めており、マイナーな取引所にはプロジェクトも資金も集まりにくいから」  なぜ、莫大な資金を集めていたICOは衰退したのだろうか。ポイン氏は仮想通貨バブル当時のICOをこう振り返った。 「お金だけ集めてトンズラしたり、プロジェクトがうまくいかず上場が何度も先延ばしされたり……相当授業料を払いましたよ。でも、IEOは取引所が投資家に代わってプロジェクトの審査を代行して、信頼性を担保しているので、ICOのように上場が頓挫することはない。だから、僕はIEOに参加するとき何もチェックしてません」

低リスク・高リターンのIEOは個人投資家向き

 詐欺まがいのプロジェクトが横行していたICOは、米国を中心に各国金融当局の規制が強化され、衰退していった。これに取って代わるように、投資家にとって元本割れの可能性が低く、ローリスク・ハイリターンを狙えるIEOが台頭したのだ。購入金額の上限が2万ドルに設定されており、大口の投資家が“旨味”を独占できないのも、個人投資家にとっては大きな魅力だろう。では、IEOに投資するにはどうすればいいのか? 現時点では、日本の交換業者は手掛けておらず、少々ハードルが高そうだが……。児山氏が話す。 「それほど難しくないですよ。まずは、取引所のアカウントを取得する。IEOに参加するにはその取引所のトークンを保有していなければならない場合がほとんどなので、仮想通貨を入金してトークンを購入。人気のバイナンスの場合、保有するトークン(バイナンスコイン=BNB)の量が多いほど、IEOに参加するための抽選券の割当枚数が多くなります。取引所はやはり大手のところがいいでしょうね。マイナーな取引所のトークンは、流通量が少なく、価値が低いですから。バイナンスのほか、Huobi、KuCoin、OKExなどがお薦めです」  抽選に当選したら、あとは高騰必至の上場を待つばかり。今後のIEOスケジュールを掲げたので、参考にしてほしい。

これから実施予定のIEO

●バンドプロトコル(Band Protocol) 取引所名:Binance(香港) 募集期限:9月16日 募集条件:バイナンスローンチパッドのKYC済み 最低限の費用:約12万円 ●ペイメントポートトークン(Payment Porte Token) 取引所名:Probit(韓国) 募集期限:9月18日 募集条件:ProbitでのKYC済み 最低限の費用:約270円(0.05USDT)50PORTE ●ナビコイン(NaviCoin) 取引所名:Probit(韓国) 募集期限:9月25日 募集条件:ProbitでのKYC済み 最低限の費用:約108円(0.01USDT)100NAVI ●コインシップ(COINSHIP) 取引所名:Probit(韓国) 募集期限:10月8日 募集条件:ProbitでのKYC済み 最低限の費用:約2200円(0.05USDT)400COSH
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IEOに参加するときに、ひと工夫
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