今日午後にも可決濃厚な横浜カジノ補正予算案。その異常さを物語る12の事実

カジノに触れず当選した自公市議は発言せず

 以上が委員会審査で判明した事実12点だ。  これらの信じられないような事実が判明しながら、さらに信じられないことにこのカジノ補正予算案は委員会審査を9月17日に通過している。  なぜか?  この審査をしている横浜市会の政策・総務・財政委員会は過半数を自民党、公明党が占めているためだ。本記事で質問内容を紹介した3名(共産・荒木由美子、無所属・井上さくら、立憲・花上喜代志)は反対したものの、自民党・公明党の下記6名は賛成し、賛成多数となった。ちなみにこの自公の6名は、4時間以上に渡った9月13日の質疑において、ほとんど発言すらしていない自民党:大桑正貴(栄区)、佐藤祐文(港北区)、長谷川琢磨(都筑区)、遊佐大輔(南区) 公明党:髙橋正治(緑区)、斎藤真二(都筑区) *()内は選挙区  このカジノ補正予算は今日9月20日午後の本会議でも可決される見込みが非常に高い。なぜなら、横浜市議会全体においても、カジノ賛成と見られる自民、公明が過半数を占めているからだ。今年4月の統一地方選挙で自公の横浜市議たちは「カジノ賛成」とは一言も言わなかったばかりか、選挙公報には「カジノ」のカの字も無かった。つまり、カジノへの賛否をうやむやにして当選を果たした市議たちが、カジノ誘致を着実に前へ進めようとしている。2年前の市長選挙の前後だけ「白紙」とうそぶいていた林市長の手口とそっくりだ。 <文・図版作成/犬飼淳>
TwitterID/@jun21101016 いぬかいじゅん●サラリーマンとして勤務する傍ら、自身のnoteで政治に関するさまざまな論考を発表。党首討論での安倍首相の答弁を色付きでわかりやすく分析した「信号無視話法」などがSNSで話題に。noteのサークルでは読者からのフィードバックや分析のリクエストを受け付け、読者との交流を図っている。また、日英仏3ヶ国語のYouTubeチャンネル(日本語版/ 英語版/ 仏語版)で国会答弁の視覚化を全世界に発信している。
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