フィンテックと地方創生で再注目される「地域通貨」。気になる通貨は…

海岸のゴミが通貨に?!

 環境に貢献する地域通貨もある。「ビーチマネー」は、海岸の清掃活動の中で得られた「ゴミ」であるビーチグラスをそのまま地域通貨として活用するというものだ。ビーチグラスとは、海に捨てられたガラスの破片が、自然の波や砂に揉まれて角の取れた曇りガラスのような風合いになったもの。当初は事務局を担う堀直也さんのポケットマネーで運営していたが、現在はスローヴィレッジ社のエコ洗剤「オールシングス イン ネイチャー」の売り上げの一部が運営資金となっている。 「あくまで、ビーチマネーを使ってもらうことが目的ではなく、海がきれいになることが大事です」(堀さん)

砂浜に多数落ちている「ビーチグラス」。アクセサリーにも使われ、独特の美しさがある

【ビーチマネー 神奈川県湘南地域】  ’07年4月に誕生した、「海をきれいにすること」ための地域通貨。湘南や伊豆、南房総など日本各地に加え、ハワイ、台湾と国内外155店舗あるビーチマネー加盟店では、直径3㎝以上の大きさがあり角が削れている「ビーチグラス」を「ビーチマネー」と認定(3㎝以上でも角が尖っているものは「ガラスの欠片」として、ゴミ袋に入れる)。1個30~200円相当で、店での買い物やサービスの支払いに使える。民宿や居酒屋、エステサロンなど、さまざまな店で使用可能。 ― 意外とイケる地域内通貨 ―
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