同性カップルの子育ては「超普通」。 代理母出産を経て子どもを持ったゲイカップルの「子育て論」とは

同性カップルの子育て

みっつんさん

 「同性カップルの子育て」という言葉を聞くと、何だか大それた事や、特別なトピックのように受け取る人が多いのではないだろうか。私も同じように感じていた。  しかし、実際にスウェーデンにてゲイカップルで子育てをしているみっつん氏、そして日本にて女性のパートナーと子育てをしている小野春氏のお話を聞くにつれ、「特別」という印象がスッと消えていく感覚があった。「同性カップルだって異性カップルだって、子育ての悩みなんてみんな一緒だよね。超普通(笑)」と笑顔で話すお二人から、性別は大した問題ではないのかもしれない、と思わされた。  8月30日、都内にて「みっつんさん×小野春さんトーク&サイン会『同性カップルの子育て事情 スウェーデンと日本の場合 LGBTQかぞくについて考えよう』」が開催された。代理母出産を経て、現在スウェーデンで同性のパートナーと子育てをしているみっつん氏が、その経験を綴った書籍『ふたりぱぱ ゲイカップル、代理母出産(サロガシー)の旅に出る』(現代書館)の刊行を記念したイベントだ。

「代理母出産について、良い面も悪い面も全部知って欲しかった」

 みっつん氏は、2011年にスウェーデンの法律の下にパートナーと同性婚をし、2016年アメリカにて代理母出産を選択し、男児を授かった「パパ」だ。現在はスウェーデンにて、家族3人で生活している。  小野春氏も同性のパートナーを持ち、日本で子育てをしている。「子育てするLGBTとその周辺をゆるやかにつなぐ」をコンセプトに活動している団体「にじいろかぞく」の代表であり、同性婚訴訟の原告の一人でもある。「同性カップル」「子育て」という二つの共通点を持つお二人が、それぞれの子育てや日本とスウェーデンの違いについて、話してくれた。  みっつん氏は、代理母出産(サロガシー)にて男児を授かっている。その過程について、こう話す。「日本では、同性カップルの代理母出産についての情報がほとんどなく、本当に苦労した。自分で調べるしかない。一部では、代理母が、産んだ子どもを引き渡さなかったケース等、他国の事例で代理母出産の酷い面だけを切り取って報道されていたりもした。僕が実際に代理母出産の場所として選んだアメリカでも、過去に不幸なケースがあったことも知っている。ただ、時代が変わり技術も発達して、これなら大丈夫だ、と思えたから代理母出産の決断をした。自分の経験を日本語で書きたかったし、良いことも悪いことも全部知って欲しかった」
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代理母とのコミュニケーションはとても重要
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