日本人にとっては馴染みの薄い「ラオス」で日本人の若者が俳優デビューしていた!

ラオスデビューの日本人俳優、池田陽くんを直撃!

 さすがに最大手と契約を結べたことで、今年は大きな飛躍の年になる。すでに、ラオスのトレンディ・ドラマに主演が決まった。今の意気込みを陽くんに聞いてみた。 「いろいろとやってみたいことがあるので、できることは全力でがんばります」  ドラマは8月撮影開始の予定で大々的にプロモーションも始まっていたが、ラオスらしい事態になっているようだ。というのは、現状、撮影は10月へとずれ込み、主演ではあるものの、どのような役どころになっていくかは陽くんにもわからないのだ。  陽くんの父親である池田雄介氏(51歳)は欧米などへの留学経験があり、様々な国を渡り歩いたのち、ここラオスのビエンチャンに根を下ろした。現地では「大阪」という居酒屋も経営する。この店はまだラオスに和食店がほとんどなかった時代からある店で、タイのように食材を輸入する代理店も商社もない中、試行錯誤で食材を自作してきた。和食に飢えた日本人たちのオアシスとなり、ビエンチャン在住日本人で彼を知らない人はいない。

お父さんはアメリカで俳優を目指したことも

陽くんの父親が営む飲食店(2015年撮影)

陽くんの父親が営む飲食店(2015年撮影)

 陽くんが芸能界デビューしたことを一番喜んでいるのも父親であり、また奇妙な縁に戸惑いも見せている。 「実は私もアメリカで少し俳優の勉強をしたことがありまして、父親がなりたくてもだめだったものを、息子がやりたくもないのにスカウトされて俳優になったとは奇遇です」  そんな父親を横目に陽くんはこれからスターダムの道を歩むかもしれない。これからの目標を陽くんに聞いた。 「写真モデルになることが目標です。ほかにはCMにも出たいと思っているので、歌の練習なども始めて、活動の幅が広がればと思っています」 <取材・文/高田胤臣>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
1
2