高級時計メーカーHublot(ウブロ)が発売したビットコイン10周年記念モデル。
「私、中途半端ができないんです。トレード、仕事、普通の生活と複数のことを同時にこなすのは苦手。次にトレードしたらまた不眠不休の勝負をしてしまう。それは困ります(笑)。だから今は前ほどの資金ではなく、軽めにトレードしています」
チャートを見続けた約3700時間の濃密なトレード生活。そこから何を得たのだろうか。
「人生の転機、ですね。今はベトナムを開発拠点にブロックチェーンを利用した新たな事業も進めています。海外へ出るきっかけになったのもビットコイン。これからも仮想通貨に携わっていくんだろうと思います」
300万円弱、210本限定だったが保存用と観賞用の2本を購入したビットコイン10周年記念モデル
ビットコインで稼ぐ秘訣は?
「最後に勝っていれば伝説でしたが、しょせん惨敗した人間。偉そうなことは言えませんが、楽して儲けるには
年2、3回のチャンスを待つこと、ですかね。待つのは苦痛ですが……。あとは、
ちゃんと寝ること(笑)。仮想通貨市場は24時間365日動いてますが、睡眠不足はダメ。ロクな結果が起きない」
頂きを見た人間だけが言える金言。活かすも殺すも、あなた次第だ。
ハゲ先生がリスペクトする「世紀の投資家」リバモアの壮絶半生
世紀の相場師 ジェシー・リバモア
1929年10月に勃発した世界恐慌。その影で1億ドル(現在の資産価値で4000億円)以上の利益を手にした伝説的な投資家がいる。
ジェシー・リバモアだ。
美人妻と幾度もの結婚、ニューヨークに構えた大豪邸、そして3度の破産――リバモアの生涯は、終始波乱に満ち溢れたものだった。このリバモアこそ、ハゲ先生がリスペクトする投資家だ。
「最初から終わりまで一貫して勝ち続けて生涯を終える投資家が、大衆に好かれるのはわかります。ただ、リバモアは致命傷を負っても何度も立ち上がっていった。自分も挫折が多い人生だったので、そういった姿に憧れるんですね。諦めなければ、勝てるチャンスはいつか巡ってくる。これも投資の醍醐味です。マーケットは90%の人が負ける世界かもしれない。でも、勝つためにはどうすればいいのか。何をすべきなのか。自分なりに考え抜いて行動した先に、花が開きました。彼の本を読んだのは10年以上前のことですが、スイングトレードで試し玉からポジションを積みましていく投資スタイルなど、参考になる点は多かったです」
そんなリバモアも、最後は拳銃自殺という非業の死を遂げた。
「1日で何億円も損したときは、私も『今、机の上に拳銃があったら引き金を引いてるかも』と思ったことがありました。そうならないよう、気をつけたいですね」
“ウォール街のグレートベア”と称され、最盛期には政府にも一目置かれ、市場を動かすほどの栄華を誇ったリバモア。気になる人は、「
世紀の相場師 ジェシー・リバモア」(リチャードスミッテン)をぜひ読んでほしい。リバモアの生涯、投資哲学をドラマチックに綴った名著。投資本としても、ノンフィクションとしても読める極上の一冊だ。
【ハゲ先生】
投資家。士業のかたわら20代から株やFXを取引する。大手仮想通貨取引所のランキングで世界5位へ躍り出たことで実力を証明。NANJCOINの運営にも参加
― ビットコインFX[No.1トレーダー]の秘技 ―