●阪神阪急ホールディングス 6/13
Q:「球場でイカ焼きを販売してほしい」
A:百北幸司・阪神電鉄常務「すべてのご意見を貴重なご意見と考え、球団に持ち帰り、話をします」
●トヨタ自動車 6/13
Q:「高齢者が運転する車が暴走している。事故を起こした車にプリウスが頻繁に登場する。運転ミスだと思うが大丈夫か」
A:豊田章男社長「事故が起きると日々幸せな生活が一瞬にして変わってしまう。自動車会社に関わる者として申し訳ない」
●ZOZO 6/27
Q:「執行役員の田端(信太郎)さん、SNSで人の死を使って炎上(註:『過労死は自己責任』とツイート)して企業理念と反するところがあるので、個人的にはやめていただきたい」
A:前澤友作社長「田端の問題については入社以来、ツイッターで炎上騒ぎを起こし、ご心配をおかけしております。(中略)田端も反省し、髪も坊主にし、今後は気をつけると言っています」
●スクウェア・エニックス 6/21
Q:「(ドラクエ10にログインしたままの長男を元農水次官の父が刺殺した事件など)国内でもいろんな出来事がある。企業理念にもあるが、ゲームは人を幸せにするのか?」
A:松田洋祐社長「ゲームというコンテンツに限らず、エンタメは人間が生きていくために欠くことができないもの。遊びや楽しさがないと人間は壊れてしまう」
株主総会に足を運ぶことでもらえる「お土産」も一つの楽しみ。廃止する企業が増加している分、“もらえる”企業に人気が集中しやすいという。
株主総会の平均参加者数推移
※東京株式懇話会の実態調査などから作成
「今年もお土産がもらえる会社の総会は朝9時の受け付け開始前から何人もの株主が列をなし、受け付けを終えたらすぐにお土産をもらって、次の総会へとハシゴする人が多数いました。私もその一人ですが、中でも人気なのがオフィスコーヒー事業などを展開しているダイオーズ。ここは、株主総会に最後まで参加した株主にのみ後日、200杯分のコーヒーが贈られるんです。6000人弱の株主のうち2000人近くが今年も参加していました。
年々、参加者が増えるので会場が大きなものへと変わっていくことから、“流浪の総会”とも言われるほど(笑)」(mtips氏)
このほか女性投資家の間で人気なのは、化粧品がもらえるハーバー研究所。広告塔の萬田久子さんのトークショー付きだ。アミューズほかエンタメ系ではライブが見られることも。
【すずき氏】
株主総会マニア。トップに直接疑問をぶつけられる面白さを知って株主総会マニアに。6月だけで20社近くの総会に参加。ブログ「
スズキオンライン」や
ツイッターで詳細にリポート
【mtips氏】
優待投資家・お土産ハンター。株主総会でのお土産事情や株主優待に詳しい有名投資家。投資歴は10年以上。毎年100万円相当の優待、配当を獲得し、6月はお土産集めに注力。ブログ「
株主総会お土産日記」
【かぶ1000氏】
億超え投資家。日本を代表するバリュー投資家の一人。累計利益は4億円超え。業績よりも、企業が保有する資産面の割安さに着目した銘柄の発掘に定評。ブログ「
かぶ1000投資日記」
取材・文/高城 泰(ミドルマン) 池垣 完