VIX指数のチャートは独特。株や為替のようにトレンドがあるわけではない。日ごろは低位安定しながらもリスクオフイベントがあれば瞬間的に急騰し、すぐにもとの低水準を回復する動きを繰り返している。
「この習性から考えると少しずつ売り上がる戦略が有効です。15ポイントを越えてきたら売り。16、17と上がってたら売り増しと、1ポイントずつ売り上がっていくんです。売値よりも1.5ポイント下がった時点で利益確定です」
<15ポイントを目安に売り上がり>15ポイントを越えたら売り上がり。下がれば利益確定と繰り替えす。市場の負荷が高まると30ポイントを超えてくることもあるため資金管理には慎重さが必要
あやたか氏が使うのはGMOクリック証券のCFD口座。FXとほぼ同じ取引ルールでVIX指数を取引できる。シンプルな売り上がり手法だが、何よりも大切なのは資金管理だ。
「いずれ低下するとはいえ、どこまで上昇するか、天井はわかりません。リーマンショック時には89ポイントまで、昨年2月のVIXショックでも50ポイントまで上昇しています。リーマンショックは100年に一度のイベントですが、VIXショックのようなことは少なくとも数年に一度は起こる。50ポイントまでの上昇は見込んでおき、それでもロスカットされないよう、取引量を調整する必要があります」
ただ、VIX指数は予定されたイベントで急騰するとは限らない。むしろ市場が油断したタイミングで火柱を立てることのほうが多い。
右肩下がりのVIX指数先物。この法則を利用して急騰時には逆張りの売り
超長期のチャートを見ればわかるように、右肩下がりのVIX指数先物。