最後に「青バッジ」つけますか?という質問には、あれは
日本会議バッジじゃないですかとのこと。
私が当時知り得る限り、そもそも「青」を選んだのは、イエローリボン、ピンクリボン、レッドリボンなどの先行するものと重ならないようにしたら青になったという経緯もあって、青空の青、海の青はその少し後付けです。勿論、うまい紐付けで考案者は頭が良いです。そして、二人ともよく知るように、R-NET(北朝鮮に拉致された日本人を救出する市民ネットワーク)と救う会青年の会に関わっていたY氏の考案*で、2002年11月当時、運動の急拡大で枯渇していた活動資金を募るためにリボン運動と有償配布がはじめられたものです。
<*:私は、家族会のX氏発案を都合上Y氏発案ということにしたという話を聞いておりましたが、蓮池氏によると、Y氏の発案で間違いないとのことです>
この活動資金を募るためと言うことは、当時公表されていましたので、全く正当なことですが、慎重な検討を経たものではありませんでした。一方で政治業者の免罪符になり、利用されるだけになる可能性を抱えており、私は強く危惧し、意見していました。
また、イエローリボン運動など、先行し、長続きしている運動は、その色のものを何でも良いから身につけることで意思表示するという原点を最も尊重しており党派横断性(無党派性)を最重要視しています。
そして先行し成功している運動は、リボンと寄付を原則として分離しています。リボンと寄付を直接紐付けると、必ず販売行為のみが独走してしまいます。そのため、依頼状にリボンが入っているか、寄付をするとメッセージカードと場合によってはそれに添えてリボンが付いてくるという程度です。
結果として現状では、きわめて狭い党派性を示す有償の記章と化しており、ピンクリボンなどの党派横断的な本来の姿を持つことができませんでした。リボン運動としては失敗したと言うほかありません。結果、様々の失敗を象徴するものと化しており、今となっては一般人が青バッジをつけるのにはたいへんな勇気が要ります。
10日の夜は、日付が変わるまで二人で話し込みましたが、原子力問題、拉致問題共に私と蓮池さんはたいへんに近い考えを持っているという感触を得ました。そして、噂の真相スクープ事件の「真相」も知ることができ、高知競馬という想像もしなかった設定があることに驚きました。
これだけの知識と経験を持つ静かで熱い人、蓮池透さんには公人として大活躍してほしいものです。
さて、ここまで蓮池透氏八幡浜講演会の前日に起きたことを五回に分けてお伝えしてきました。翌11日の伊方発電所正門前集会と八幡浜での講演会については、別の記事を挟んで後日、二回程度でご紹介します。
『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』番外編:蓮池透氏四国リレー講演会5
<取材・文・撮影/牧田寛>
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まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについての
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