奥の金属探知機通過後にあるルイ・ヴィトン中心のブランドエリア
大型のショルダーバッグを我先に取り合い両肩がショルダーバッグで一杯になっていた。ここはスーパーマーケットのバーゲン売り場ではない。6万円以上する高級ブランド「ルイ・ヴィトン」キャンバスやダミエ生地のショルダーバッグを爆買いしていたのだ。
著者は中国大連からのツアーグループへ同行し、6月14日から16日まで東京モノレールの流通センター駅前で開催された質流れ品フェアへ行ってきた。
「
シッチーのチャリティフェア」は1974年(昭和49)から年2回開催される日本最大級の質流れ品フェアで、50店以上の質屋が10万点の流れ物や未使用品などのブランド品を出品。新品の3分の1から9割オフで購入できるとあり大人気イベントとなっている。
シッチーのチャリティフェア(東京・大田区)
特にここはヴィトンが多いことでも知られる。会場奥、4分の1くらいをヴィトンのバッグや財布、キーケースなどが占めている。
10年ほど前から評判がインターネットで拡散し、台湾人、香港人、シンガポール人などが増え始めたようだが、この数年は中国人が頭抜けて増えている。しかも、著者が同行したようなツアーで来場する人たちも目立つ。
「全体の半分くらいが中国の人でしょうか、ヴィトンコーナーに限れば8割くらいが中国人のお客さまかと思われます」(会場スタッフ)
訪れた日は大雨に見舞われた2日目だったが、スタッフによると初日14日は身動きが取れないくらいの人が来場したらしい。
現代中国人は普段、財布を持たないので、折りたたみ財布や長財布などは目もくれず、大型のショルダーバッグ狙いのようで「1人6点まで」の注意書きが目に入らないのか、大量のバッグを爆買いしている。
ヴィトンのショルダーバッグを手にする中国人女性
ヴィトンのショルダーバッグは6万円から10万円ほどで売られていた。同行したグループの50代女性は、両肩に6つのバッグを下げて会計カウンターへ。支払いはスマートフォンのQRコードを表示しピッと「アリペイ(支付宝)」決算で完了。支払い金額を見ると39万円ちょっとだった。
こんなにヴィトンのショルダーバッグを買ってどうするのかと聞いてみると、親戚や友人にプレゼントしたり売ったりするとのこと。若い人は「タオバオ」などで転売する人も多いという。
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