窓を開けて風を通すと逆効果! 梅雨どきの湿気対策の「誤解」

発生した湿気はすぐに家の外に排出する

エアコンで除湿 ただ、エアコンで除湿さえしていれば良いわけではない。それ以前に、湿気の元を断つことが重要だ。ポイントは2つある。ひとつは、家の中に外の湿気を入れないこと。もうひとつは、生活で出た水蒸気を排出することだ。室内で発生した場合はできるだけすぐ排出して、湿気がこもらないようにしたい。室内で湿気が生まれる原因となるのは、風呂・調理・洗濯の部屋干しだろう。  風呂から上がるときは、必ずフタをする。その後にお湯を使わない場合は、すぐに抜いてしまった方がいい。さらに風呂場から上がったら少しだけ隙間を開けてドアを閉め、30分程度換気扇をかけよう。風呂の湯気を、脱衣所など他の部屋に入れないのがポイントだ。  調理をする際には、当たり前だが必ず換気扇をつけよう。また、カセットコンロをダイニングテーブルに置いて焼き肉をするなど、換気扇のない場所で使うと多くの水蒸気が室内に充満する。その場合も、近くにある換気扇を回し続けることが大切だ。 鍋料理

雨の日の部屋干しはどうすればいい??

 梅雨どきに特に困るのは洗濯物だろう。雨の日に部屋干しをした場合、室内の湿度が急上昇するだけでなく、服に嫌な臭いがついてしまう。部屋干しする際には、エアコンを除湿運転したうえで、サーキュレーターなどの風を洗濯物に強めに当てるといい。  それでも解決しない場合は、消費エネルギーが多少増えることにはなるが、この時期だけと割り切って、洗濯機の乾燥機能やコインランドリーの乾燥機などを活用するのがいいだろう。  両者を比較すると、コインランドリーの方が温度や出力が高く、効果的に乾きやすい。部屋干しで室内や服にカビが発生したり、それが原因となって健康を害したりしては元も子もない。節電ばかりを優先して、湿度による問題をガマンし続けることだけは避けてほしい。
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部屋干しでも生乾きにならず洗濯物が乾く家とは?
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