では、左脳と右脳を連携させた思考力をどうやって強化するのかと言うと、私がオススメするのは、「好きを言語化する」というものだ。
たとえば、映画や絵画、広告などを見て、「これ、いいな!」と思ったら、そう思った理由について、「なぜ、いいと思ったのか?」を言語化してメモをしておくのだ。
他にも、ツイッターやインスタなどのSNSで「いいね」をしたときに、「なぜ、いいと思ったのか」考えたり、コメントしてみるのもトレーニングに効果的だろう。人が無意識でやってる「好き!」や「いいね」という感情を言語化するのだ。多くの人は、脳の省エネのために、これをやっていない。
もちろん、好きな異性や好きな俳優でもいい。「説明できる好きは好きじゃない」という名言を残した方もいるが、これは、右脳と左脳の連携を強化するトレーニングだと割り切って、好きになった理由について言語化してみてほしい。
写真を撮るのもいい。「自分が撮った写真がなぜいいと思うのか?」、「その写真を撮りたくなった理由は何か?」を言語化してみてほしい。インスタグラムにアップするなどアウトプット先も準備できていると更に効果的だ。
とにかく、右脳(直感)に響いたものを、左脳で言語化するのだ。それを繰り返すことで、右脳と左脳の連携が強化されていく。また、現実にとらわれない発想ができたり、人の心を動かす手法を身につけることができる。
問題解決をするようなコンサルタントであれば、自分が感じるモヤモヤ感を言語化して、解決策を考え、相手に伝わるように表現すれば、右脳→左脳→右脳の流れで、情報がやりとりされるため、トレーニングには、なお効果的だ。
ぜひ、アインシュタインのように、右脳と左脳を両方使う思考法を身につけていただきたい。
【参考資料】
『
右脳思考』内田和成
『
もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役 「グリア細胞」』R・ダグラス・フィールズ
『なぜ仕事をすぐにやらない男が多いのか』PRESIDENT ONLINE 中野信子
【山本マサヤ】
心理戦略コンサルタント。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催。これまで数百人に対して仕事やプライベートで使える心理学のテクニックについてレクチャーしてきた。また、メンタリズムという心理学とマジックを融合した心理誘導や読心術のエンターテインメントショーも行う。クラウドワークスの「トップランナー100人」、Amebaが認定する芸能人・著名インフルエンサー100人に選出。
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