失敗に終わりそうなベネズエラ軍事蜂起。背景にはグアイドーの焦り

軍事放棄は有耶無耶に終わるのか……

 一方のロペスは今回の軍事蜂起が成功する可能性はないと見切りをつけたのか、家族と一緒に先ずチリ大使館に向かい、そのあとスペイン大使館に保護を求めて現在そこに滞留している。それがスペイン政府にとって重荷となって来ている。なぜならロペスがそこで記者会見をしたからである。スペイン政府はマドゥロ政権に配慮して今後はスペイン大使館をロペスの政治活動の舞台にされることを一切禁じた。(参照:「La Vanguardia」、「El Confidencial」)  今後は、米国がどのように駒を動かすかということに注目が集まるであろう。しかし、打てる手は今回の失敗で可なり狭められたことになる。  先ずはベネズエラで活動しているマドゥロに忠実なキューバの軍人およそ2万5000人を帰国させることであろう。そうすることによってマドゥロをさらに孤立させて行くことである。その為にトランプ大統領はキューバの軍人がベネズエラから撤退すれば制裁を緩めるという誘いをしている。(参照:「El Periodico」) <文/白石和幸 photo by Jonathan Alvarez C via Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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