――歌舞伎町はロックバー同士の繋がりが深いんですね。今回の「CONNECT 歌舞伎町」のように、ライブハウスやほかの飲食店とはどうですか?
GODZ:ロックバー界隈では、同じ業界だけど競合しないんです。手を組んだって、どっちのマイナスにもならない。レコードショップやライブハウスとも、お互いあんまり負担にならないような形で何かできればいいですよね。たとえばレコード屋さんのレシートを持ってきてくれた人に、何かサービスをしたり。ライブハウスともいろいろできると思います。打ち上げで格安居酒屋に行くよりは、その日に撮った映像が観れますよとか、ロックバーならではのこともできるわけだし。
PSY:「シーン」って大事だからね。ロックシーンを盛り上げていくためにも協力してかなくちゃいけないと思います。ただでさえロックは廃れていますから。でも、いつかはまた戻ってくるはず。そのときのためにシーンを確保するのが、ロックバーやライブハウスの役目なんだと思います。
BT:ライブハウスからお客さんを流すから、その代わりバンドのブッキングに協力してくれよとかね。そういう関係を作ろうとしている人もいますけど、上の世代には「ブッキングが取れれば儲かるんでしょ?」って思っている人も多いから。
PSY:ロックバー同士では、「こういう音楽が好きなら、このバーがオススメだよ」ってお客さんに紹介しますもんね。
DUSK:フライヤーも置いてあるから、「近くで飲みたいならこういうところがいいよ」って言いやすい。
BT:お客さんをまわしあうではないけど、ライブハウスとももっとおおらかな形でつき合っていきたいですよね。
――最後になりますが、「CONNECT 歌舞伎町」ではどういったサービスを提供する予定ですか?
GODZ:うちは15時から営業します。トイレ利用も可です。飲み物を頼んでくれた方にはポテトフライをサービスしますよ!
PSY:PSYは13時オープン。ワンオーダーしてくれた方にはイェガーショットを一杯サービスします。
DUSK:うちは17時から営業します。同じく、ドリンクをオーダーされた方に限り、イェガーをワンショットサービスしますよ。
BT:BIG TIMEは12時からオープン。昼からテキーラガールが出ますよ!
GODZ:「CONNECT 歌舞伎町」でライブを観に行くチャンスがあったら、WRENCHを観たいなぁ……。
PSY、DUSK、BT:石野卓球が観たいです!
歌舞伎町ロックシーンの空気を味わいたいなら、ライブの合間はロックバーに足を踏み入れてみるのもいいかもしれない。
【取材協力】
Bar PSY
Bar FROM DUSK TILL DAWN Shinjuku
GODZ
BAR BIG TIME
<取材・文/林 泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン