ユーロ/Pズロチのチャートを見てみると、’12年以降は4~405の間で推移していることがわかる。
<レンジ続くユーロ/Pズロチ>ユーロ/Pズロチは4~4.5ズロチで安定。ユーロ1に対してズロチ4のポジションで、ほぼ為替変動リスクをヘッジできる
「だから、ユーロ売りに対して4~4.5倍のPズロチ買いポジションを取れば釣り合います」
ユーロ/Pズロチのレートがこの水準で安定しているため、ある程度レバをかけても問題ない。
「私はレバ10倍で運用しているので、Pズロチ買いとユーロ売りのスワップ収入だけで年間10%以上のリターンを得ています。バックテスト(検証)を繰り返し、リーマンショック並みの暴落にも耐えられるよう設定しています」
レンジの豪ドル/NZドルの回転売買で利回り50%超
一方、オセアニア通貨のトレードでは利回り40%超を達成しているという。
「豪ドル/円、NZドル/米ドルなどの通貨ペアがポピュラーですが、私がトレードしているのは豪ドル/NZドル。
ボラティリティ(変動率)が極めて小さく、レンジ相場を形成しやすいペアです。直近30年間の米ドル/円の安値から高値までの上昇率は113%。豪ドル/円が96%で、NZドル/円が126%なのに対して、豪ドル/NZドルは45%と非常に低い」
そう言いながらYuki氏が見せてくれたのは、豪ドル/NZドルの長期チャートだった。ここ40年間1~1.4のレンジ相場が続いている。この狭いレンジを生かして、Yuki氏は自動売買システムで運用しているのだ。
<小幅レンジの豪ドル/NZドル>過去40年までさかのぼってもパリティを死守している豪ドル/NZドル。底値圏にあるため「買い」の回転売買が有効なトレードに
「マネースクエアの『トラップリピートイフダン』、トライオートFXの『コアレンジャー』といった自動売買システムでもできますが、私が利用しているのはアイネット証券の『ループイフダン』。最も豪ドル/NZドルのスプレッドが小さいので、利益が出やすいんです」
いずれも、「注文を入れる値幅」と「利益確定の値幅」などを設定すれば、自動的に売買を繰り返してくれる仕組みだ。この値幅の設定が重要になる。