夫婦で資産2億を築いた40代共働き兼業投資家夫婦の堅実資産運用

 先行き不透明な時代において資産運用での“自己防衛”は必須だ。しかし、やらなければと思いつつも実際にはむしろムダな出費にカネをかけている人が多いのではないか。今回、実際に資産を築いた人たちの運用方法を丸裸にした。その手練手管をぜひ生かしてほしい。

年収の約6割を投資資金に回し堅実に資産運用

ybさん(仮名・44歳・会社員) 世帯年収/2300万円 住宅ローン/賃貸 資産/2億円(夫婦で) 「都内で生活するのに車は不要だし、住まいもライフステージに応じて優先する条件が変わるので賃貸で十分。家賃は17万円ほどです。あと、生命保険は運用資産額が5000万円に達した時点で解約しました。もしものときの医療費も換金すればカバーできるので」  そう話すのは兼業投資家のybさんだ。’05年から投資を始め、昨年には資産2億円を突破した。投資手法はインデックス投資。日経平均などの指数に連動した複数のインデックスファンドに投資するもので、個別銘柄の売買と違い手堅く手間もかからない。 「投資で大きく儲けるなんて、一部の限られた人だけです。資産形成にあたっては、我々のようなサラリーマンは仕事に集中して、本業を第一に考えるべき。その意味でインデックス投資は最適です」  そんなybさんのポートフォリオを見てみると、全資産のうち預金は1割しかない。

<ybさんのポートフォリオ>

 銀行預金は定期ではなく普通口座で預けている。☆は複数のインデックスファンドで運用中で「つみたてNISA」と「企業型DC(確定拠出年金)」もフル活用している。それ以外の資産には奥さんが運用しているものも。 ☆日本債券 27% 銀行預金 10% 奥さん名義資産 10% ☆日本株 8% ☆流動性資産 7% ☆新興国株 7% ☆リート 4% ☆先進国株 27% 「最低限の生活資金を除き、ほかはすべて投資に回す」という徹底ぶりなのだ。
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大事なのは「選択と集中」
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