崩れ行くマドゥロ政権からの圧力の中、軍から離反したベネズエラ兵士たちの告白

「兵舎には食べ物もない。しかし上層部はマドゥロに忠実」

 ブラジルの方に亡命した兵士もいた。  国家警備隊の軍曹3人ジーン・カルロス・セサル・パッラ、ホルヘ・ルイス・ゴンサレス・ロメロそしてカルロス・エドゥアルド・サパタは23日と24日懸けて夜中にブラジル国境に向けて移動したという。セサル・パッラは「我々の家族を残して来た。すべて放って来た。報復が怖いが、神様は偉大で強力だ。いつか、この紛争も終わるはずだ。永遠に続くものはない。ブラジル軍、国連に感謝したい。我々を受け入れたくれたからだ。我々は何を守ろうとしているのだそうか?もうこの政府への忠誠は意味のないものだ」と語った。  また、ゴンサレス・ロメロは「上層部からの指令は国境を誰も通過させないことであった」「物資を搬入させようとした市民に発砲した軍人のことは分からない」と述べた。エドゥアルド・サパタはベネズエラに残っている仲間に向かって「ベネズエラではもう何もすることはない。コロンビアに行くかブラジルに来て市民の側に立つように希望する。なぜなら、国は空腹に苦しんでいる」と語った。更に、「多くの仲間がブラジルに来たがっている。しかし、軍人としての立場上難しい」「兵舎にはもう食べ物はない。マットレスもない。我々軍曹は床の上で寝ている」とも述べた。そして3人とも、軍の上層部は現在もマドゥロに忠実であることを伝えた。(参照:「El Nuevo Siglo」、「El Mundo」、「El Pais」)

「政府からの圧力は個人の携帯にまで」

 女性で海軍兵曹のカルメン・エベルリン・ピニェロ・マルティネスは23日にコロンビアに亡命。 「私は受ける命令の多くに賛成できなかった。海軍の内部でも多くの不満と恐怖が存在している。週末の出来事を観た時に、このために軍隊に入ったのではないと感じた」と語った。  また、「軍部への政府からの圧力は強過ぎるほどで、個人レベルにまで干渉して来ている」と述べ、「携帯電話にも団結を誘うための像を挿入しておくことが義務付けられ、『いつも忠誠で、裏切りは絶対にしない』と繰り返しさせている」と述べた。  彼女の同僚のリサンドロ・スアレスは「事態は非常に悪い。9年くらい前から難しくなった。食料も犬に食べさすかのように最悪だ」「多くの仲間が脱出するのを希望している。家族に何か起きるのではないかという恐れを感じている」軍部には空腹が充満し、医薬品も不足している」と語っている。(参照:「Perfil」)
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政府高官は家族をビジネスクラスで国外に逃す
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