【1人目 共同通信 オガサワラ記者】
●1問目
「
共同通信のオガサワラです。あのー、
日本人拉致問題について伺います。
あのー、
米国のトランプ大統領は、昨年の米朝の首脳会談で、あ、
安倍総理の要請に応じる形で拉致問題を取り上げたと明らかにしていますけども、その後、あのー、
8カ月が経過しましたが、(以上、
黄信号)
そのトランプ大統領の問題提起を通じてですね、あのー、
拉致問題が何らかの進展を得られたのでしょうか。あの、
問題提起の効果について、あのー、
長官の認識を伺います(以上、
青信号)」
●2問目
「
関連で伺います。共同通信のオガサワラです。
あの、
安倍総理は先日の、あのー、
トランプ大統領との電話会談でもですね、米朝首脳の再会談でも拉致問題を取り上げるように要請しました。あのー、
安倍総理ご自身が、あのー、
金正恩氏にあ、
会うことが実現しないままですね、<トランプ大統領に拉致問題の交渉を引き続き託すようなですね形になっているとも言えそう>ですけども、(以上、
黄信号)
こういった戦略に至っている理由についてご説明いただけますか(以上、青信号)」
2問とも拉致問題に関して、前置きと背景を述べた上で質問に入っている。
注目すべきは2問目の「
トランプ大統領に拉致問題の交渉を引き続き託すようなですね形になっているとも言えそう」という箇所。これは明らかにオガサワラ記者の「意見」である。
だが、オガサワラ記者は特に質問妨害は受けていない。
【2人目 産経新聞 ナカムラ記者】
●1問目
「
産経新聞のナカムラです。皇位継承に伴う4月末からの10連休に関連してお伺いいたします。
政府は、今回の10連休に当たり、国民生活に影響が出る事態を避けるための対処方針をまとめました。え、
保育施設の一時預かりで補助を加算する制度を創設したり、ギャンブルに未成年がかかわらないよう対応を徹底するなど、<細かいところまで対応している印象>ですが、(以上、
黄信号)
これについて政府の狙いをお聞かせください(以上、
青信号)」
●2問目
「
関連して、産経新聞のナカムラです。今、引き続き、各省庁に対応をお願いしたいということでしたが、(以上、
黄信号)
まあ、あの、
この10連休、改めてになりますけれども、あのー、
国民にどのように過ごしてもらいたいといいますか、どう思っていらっしゃいますでしょうか(以上、
青信号)」
まず1問目。10連休の政府対処方針について「
細かいところまで対応している印象」という明らかな「
個人的意見」を述べている。しかも、それは政府に対して好意的な意見だ。
そして2問目は「10連休を国民にどのように過ごしてもらいたいか」を問い、菅長官は「政府としては、こぞって祝福を受けることができるように万全の体制で臨んでいきたい」と気持ちよく回答している。
【3人目 フジテレビ チダ記者〜5人目 ニコニコ ナナオ記者】
3人目~5人目についても前置きと背景を述べた上で質問に入るという構成は同様だ。
フジテレビ チダ記者
「
フジテレビのチダです。わ、
話題変わります。ふるさと納税について伺います。大阪府の泉佐野市は、今年度の寄付額が昨年度の2.6倍となるおよそ360億円に上る見通しを明らかにしました。(以上、
黄信号)
泉佐野市は、寄付額の最大20%をアマゾンのギフト券で還元するキャンペーンを始めていますが、長官の受け止めをお願い致します(以上、
青信号)」
北海道新聞 カネコ記者
「
北海道新聞のカネコと申します。あの、
毎月勤労統計で、2004年から行われていた不正な調査に関する厚生労働省の特別監察委員会について聞きます。衆院予算委員会の予算審議が大詰めを迎える中、野党側では監察委員会の取りまとめの内容について衆院で予算審議が行われている間に示されるべきとの指摘もあります。(以上、
黄信号)
監察委員会の取りまとめの公表時期についてどうあるべきか、政府の考えをお願いいたします(以上、
青信号)」
ニコニコ ナナオ記者
「
ニコニコ ナナオです。よろしくお願いします。あの、
日本は現在、汚れた廃プラスチックを含むですね、廃プラのリサイクルの一部を海外に頼っている状況だと思いますが、あのー、
日本がですね、ノルウェーとともにバーゼル条約の対象に汚れた廃プラスチックを加えようという提案を出すと伝えられております。(以上、
黄信号)
えー、
この事実関係と、採択には締約国の満場一致が条件となりますけれども、えー、
見通し、さらにはその採択の結果にかかわらず、国内処理能力を向上される、
させるお考えということでよろしいでしょうか(以上、
青信号)」