山本太郎氏、日本母親連盟を支持者の面前でぶった斬り!

マニフェストを一つ一つぶった斬り

生活保護システムの見直しと不正受給の徹底調査」については、一刀両断だ。 「今までの話は、まあ自由ですからいいですけど、この主張には賛同できません」  高齢者や障害者などの生活を支える唯一のセーフティネットを見直すべきではないとした上で、不正受給は世帯にして2%、金額では0.45%しかないことを提示。この政策に限っては、その主張を支える背景や「裏の論理」ではなく政策自体を批判した。  そして最後に憲法問題。日本母親連盟は、憲法9条について明言を避けると「マニフェスト」に記載している。 「ちょっと待ってください。いままで、どういう主張をされてましたっけ? 『食、医療、環境、教育、保育などの問題を広く社会に投げかける、啓蒙活動を行い、子どもたちの未来のために母親や女性たちの力で健康な社会を生み出す』という主張があるにもかかわらず、憲法のところになると、なんで9条なんですか? 今のままの憲法でいいならこんなこと書かなくてもいいし、どちらかと言うと考え方からしたら憲法13条(個人の尊重、幸福追求権、公共の福祉)だったりとか25条(生存権とそれを実現するための国家の義務)であったりとか。そういうところに行きそうだけども、そういうところに触れないで9条以外触れないということは、9条に本当は興味があるんじゃないの?という見え方をしてしまうんですよ。で、会員募集時に『憲法9条については言明しない』といって会員を集めるのは、日本会議系諸団体の常套手段です(菅野完氏の調査による)」(山本氏)

会場からは大きな拍手

善良な意図で母親連盟に接近した人が、スピリチュアルな運動や右派の改憲運動、愛国運動に動員されるのであれば、それは、あの『日本会議』がやっているのと同じこと。母親連盟の極端な主張を知った上で信じて賛同するならそれは皆さんの自由ですが、山本太郎の政治活動とは接点を持ちません。という話でした」(山本氏)  会場からは大きな拍手。 「みんなが実際に自分がやっている運動に関して了解した上でやるって、これ基本中の基本なんですけども、やっぱり、私もうかつなこと結構いままであったんですよね。よくわからずに『一緒にやろう』みたいな話で『やりましょう!』ってやってったら、『ちょっと、ちょっと待って、え~っ!?』みたいなことがあったから、一人ひとりがどういう団体と関っていくのか、どういう人とつながっていくのかということも含めて、世の中を一緒に変えていけたらなあという風に思います。団体からの応援は一切受けないです。東電の応援も受けません。東電が応援してくれるかは知りませんよ。すべての団体の応援は受けません。ただ、団体ではなく、人として応援してくださる方は拒みません。個人で応援してくださる方の応援は拒みませんが、団体からの応援は受け付けないんです。という話でずっとやってきている状態なので、(日本母親連盟と)一緒にやるということはないです。すいません、こんな答えになっちゃって。ありがとうございます」(山本氏) 講演を締めくくる山本氏 会場からの「山本太郎さんは日本母親連盟から選挙に出るんですか」という一言の質問に、30分近く費やして答えた山本氏。最後に改めて、消費税減税への理解を求めて、講演を締めくくった。  会場からは、改めて大きな拍手が贈られた。
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講演後の日本母親連盟代表を直撃!
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